理研笹井副センター長自殺の報に例えどうあれ貴重な人材を失った

 5日午前、STAP細胞の論文の著者の1人で、神戸市にある理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹副センター長が、センターの建物の中で首をつっているのが見つかりました。
 病院に運ばれ現在、救命措置中だということで、警察は、遺書が残されていることから自殺を図ったとみて詳しい状況を調べています。
 兵庫県警察本部によりますと5日午前9時すぎ神戸市にある理化学研究所発生・再生科学総合研究センターから通報があり、警察官が駆けつけたところ、センターの建物の4階と5階の踊り場で、笹井芳樹副センター長が首をつっているのが見つかりました。
 笹井副センター長は病院に運ばれ、現在、救命措置中だということです。
理化学研究所の広報によりますと、秘書の机の上には笹井副センター長が書いた、遺書のようなものがあったということです。
 警察は、自殺を図ったとみて詳しい状況を調べています。
 笹井芳樹副センター長(52)は、動物の神経細胞を作り出す物質の研究が専門で、平成12年に理化学研究所のグループディレクターに就任し、去年4月からは理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの副センター長をつとめています。
 今回問題となったSTAP細胞の論文は、小保方晴子研究ユニットリーダーが行った実験を元に、笹井副センター長が、執筆を指導する形でまとめられ、ことし1月の記者会見の際には、みずから進行役を務め、内容を説明していました。
 今回の問題で理化学研究所の調査委員会は、笹井副センター長に不正行為はなかったものの、データの正当性と正確性などについて自ら確認することなく論文を投稿していて、その責任は重大だと指摘していました。

これ「理研笹井芳樹氏 自殺図ったか」と題した首都圏NHK NEWS WEBの今日たった今の報道である。

 突然の報、残念である。例えどうあれ貴重な人材を失った事は事実である。私は常々言ってきた。「人間恥ずかしさを知らなければ人間とは言わない」。だとするなら正にこの笹井さん、会見では今回の事を正当化しようと必死だったのであろうが、内実は日本の指折りの科学者としての「メンツを潰した恥ずかしさ」でいっぱいだったのだろうと理解する。彼はそこまで追い込まれていたのだろう。こうなるまで知らずに私は非難して来た。でも良く考えればあり得る事であった。表面上強がり人間の最たる弱さなのであろう。反対に一方の当事者小保方さんへのパッシングが増幅するだろう事は間違いないが、こんな事で同じ間違いを起こしてもらいたくは無いが、見たところ、彼女は大丈夫だろう。あそこであれだけの場面で1人で会見を開けた気丈者である。またくよくよしない、陽気なところがあるから大丈夫と思う。いづれにしても大事な研究者を失ってしまったこの損失は大きい。・・・・・・合掌。