医師とは、医者とは、単に難しい学問解答力は必要ないのでは、それより生まれながらの医者と言われるような人材の確保が出来るような今の医学部入試を変えてもらいたい

 医師の仕事とは、医師とは?
 現在の医療を巡る技術はまさに日進月歩とも言える変化を遂げています。新しい技術の発展は、医療の分野にも着実に大きな影響を与えています。そしてそうした医療の分野の技術革新、新技術の恩恵を私達は有形無形に受けているのです。
ですがここで忘れてはいけないことがあります。現在は科学技術が非常に発達し、例えば生産現場にロボットが導入され、ロボットが人間ではできないような量や質の仕事をこなし、大いに活躍しています。ですが医療の現場の場合にはまだそうはなっていません。従って、如何に科学技術が発達しようとも、医師こそが医療現場の中心的存在なのです。そして医療現場ではどれだけ先端科学技術が取り入れられても、結局はそれを使うのは人間です。医療現場における仕事に関しては、ロボットやコンピューターが取って代わることは難しいかもしれません。また医師は自分一人で患者の治療に当たるのみならず、同時に看護婦や看護士、薬剤師等、多くの医療現場で働く数多くのスタッフのリーダー、司令塔となるべき存在です。特に専門化と細分化が進んだ現在の医療の現場では、医師一人が多くの仕事をこなすと言うより、多数のそれぞれの分野のスタッフが集まり、それぞれの作業を分担しているといったケースが多くなっています。その中心に位置しているのが医師なのです。
 医師と言う仕事は言うまでもなく人の生命を預かる、責任の極めて重い職業だと言えます。従ってもし医師になることを志す、医師に転職する、或いは医師としての資格を取るためには、まずは明晰な頭脳、それと厳しい医師国家受験等の様々な関門を切り抜けるための忍耐、それにそれを突破するための長い年月の勉強と修行を必要とします。それらの勉強は医師国家試験に合格するためだけではありません。医師になった後も、実際の医療の現場を通して学ばなければならない内容は非常に多く、広い範囲に及んでいます。
ところで皆さんには意外に思われるかもしれませんが、現在日本の都市部では医師の過剰時代に突入したと言われています。尚且つこのことが言われ始めて随分久しくなっています。高齢社会の到来で、医師は猫の手も借りたいほど忙しいのでは?と私達は思うかもしれませんが、実際には事情は少し異なっているのです。都会ではそうした傾向が見られる一方で地方、特に僻地では医師不足が叫ばれています。僻地に行けば、まだまだ医師に恵まれていない地域が多いです。ここのところに現在の日本の医療界が抱える問題が潜んでいます。また医師には所謂女医さんもいます。白衣を着て颯爽と患者への治療をする女医の姿には憧れるところがあります。この女医の割合を医師全体から見ると約一割と言われています。一割と言うと意外と少ないのでは、と思われるのではないでしょうか。ですが現在は女性の社会進出が進んでいます。今後この割合はますます高まっていくものと考えられます。

これは、インターネット上の旬な話題、その話題に対する世間の反応を知ることができるソーシャルブックマークサービスである「HATENA」と言うサービスに投稿された記事を抜粋したものである。

 私は数年前に脳出血で倒れて以来、身障者と言う立場より、生の医療の現場を見て感じていた事でどうしても理解出来ない事に医師=医者と言うその人類の質の問題が頭から取れなかった。文字通り医師=医者とは医の師である。つまり当たり前だが医のエキスパートと言う事である。この世に師や士とつけば、確実にその道のエキスパートである。
 話を戻そう、その医師は今のシステムでは、医師国家資格に合格をし医師免許を取得するしか無いが、大学受験でも最も難関とされる医学部受験を突破し、医学部に入学をし、6年間勉強した後で、そこではじめて国家試験を受験することが出来るのである。私はここからが医師の道への不満があるのである。確かに学力試験において上位にならなければその道の医学部に入る事出来無い。これが出来なければ医師の道は諦めなければならないのである。研究者みたいに、難しい問題を解く職業であればそれは良いだろうが、医師は生物、人間の体を治す職業である。学問の頭脳と比例はしなくても良いと私は思っている。このような関門を設ければ、医師としての特性に順応出来得る人材を、みすみす逃しているように思えてならないのである。何も難しい数学や物理、それに英語等で競争させなくても、今の医師に欠けている常識や、優しい人間性を有した人材を確保できる入試科目で出来ないものかとズーッと思って来た。医師は人間の体を診るに難しい数学の公式は必要ないのではと思っている。もっと人間性の豊かな、優しい動物生体に興味を持った、その原理を追求できる人間確保の入学試験で出来ないものかと思う。人間何のジャンルでもそれだけは得意とする人間いる筈である。そう言う人間を発掘出来れば、今後の医療は、今みたいなギスギスした小っちゃなものでは無くなるものと確信するものである。今の医学体制では、生まれながらの医者は出ないのではと思う次第である。