橋下徹大阪市長「大阪都構想」の是非を問うため市長を辞職し、選挙で再度挑戦の報に、橋下さんあなたの気持ちは解かるが、あなたは間違っている

 日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は一日午後、東京都内のホテルで開かれた大阪維新の会の会合で「大阪都構想」の是非を問うため市長を辞職し、自ら再出馬する意向を表明した。関係者によると、三日に大阪市で記者会見し、市議会議長に辞職を申し出る方向で調整している。これに先立つ党大会で共同代表辞任も示唆したが、党内では続投を求める声が大勢となっている。 
 会合で、橋下氏は「わがままを許していただき、一政治家としてやらせてほしい。組織決定するわけではなく、応援しなくてもいい」と訴え、一任を取り付けた。
 「市長選だけで知事選はしない。日本維新幹事長の松井一郎大阪府知事には参謀の役割をお願いしたい」と大阪府知事選とのダブル選は否定。一方、自らが市長選で敗北した場合、松井氏も知事を辞職することになると説明したという。
 公選法は、市長から辞職の申し出を受けた議長が市選挙管理委員会に通知した日から、五十日以内に市長選を実施しなければならないと規定。三月二日告示、十六日投開票や、九日告示、二十三日投開票の日程が浮上している。
 橋下氏は二〇〇八年一月、大阪府知事に初当選。一期目途中だった一一年十一月に大阪市長選にくら替え出馬し、府知事選に挑んだ松井氏とともに勝利した。大阪府市は法定協議会で都構想の制度設計を進めてきたが、新設する特別区の区割り案絞り込みが大阪維新以外の会派の反対で実現せず、橋下氏らが反発していた。
 日本維新の会は一日の党大会で、現行憲法を「絶対平和という共同幻想を押しつけた元凶」とした綱領の記述を削除。野党再編を目指し「政権交代の受け皿となる改革勢力を結集する」との宣言を盛り込んだ一四年活動方針も採択した。
◆行き詰まり打開策 「選挙乱用」免れず
 橋下徹大阪市長は、苦境に陥った大阪都構想を打開するため、出直し市長選を宣言した。
 「民主主義の下、権力闘争は選挙という形をとる」という橋下氏の主張は、一定の説得力を持つかにみえる。だが、出直し市長選で橋下氏が勝利したとしても、大阪都構想の区割り案の絞り込みに反対した、府議会や市議会の会派構成には変化はない。
 選挙戦で橋下氏が都構想に反対したり、慎重だったりした他会派の議員を攻撃すれば、選挙後はますます合意形成は難しくなる。
 イレギュラーな形で行われる市長選には、六億円前後の臨時出費が見込まれる。二月、三月は市予算の編成時期でもあり、市政の停滞は避けられない。
 こうした疑問に応え、都構想反対派を説得し、慎重派の理解を得る目算が橋下氏にはあるのだろうか。答えがないまま闘いに踏み出せば、「選挙乱用」のそしりは免れまい。
 

これ「橋下市長、出直し選へ 辞職、「大阪都構想」問う」と題した東京新聞2月2日朝刊記事である。
 

 初めに私は橋下さんが政治を志し、大阪府知事に立候補の時から支持していた。私的にはあのハッキリと主張する物言いと、その思考回路の速さだった。時にはそれが鼻に付く事もあったが、最終的には納得したからだった。今回「橋下さん、あなたは間違っている」としたのは、余りにも自分の意に添わない場合の決断に対してである。私には橋下さんの「思い込み」が最近激しいのではと思っている1人である。見たところ、何でも俺がと言う「仕切り屋」にしか見えなくなっているのではと思っている。私は盛んに彼が言ってる「大阪都構想」を何度も見返してみた。その結果私も全くその通りと、ほぼ100%支持したいと思えた。一番その必要性を感じたのは、大学である。東京都には勿論無いであろう公立の大学2つである。府立大学と市立大学2つで同じ事やってる。しかもその学ぶべき学部がそれぞれ別々であるなら、何も2つ置かず、定員を倍にすれば済む。それが別々に夫々にあり互いに競合してるのである。しかも素人目に見ても不思議なのは大阪独自の大学名も付けず共に、その大学名そのもの府立大学と市立大学である。私は以前よりおかしいと思っていた事であるが、これ日本の国全てに当てはまるが外国の真似をして、付けたのであろうが、(米国のカリフォルニア州立大学マサチューセッツ工科大学のように)外国の場合は言葉と文化の違いでそう付けてるに過ぎず、日本の場合は府立や市立は大学名に採用するに非ず、これは大学の形態に他ならない筈と思っている。私なら、大阪府浪速大学か、大阪市立城南大学とするだろう。大学に限らず橋下さんが言ってるように行政の組織が全てが硬直化したダブルである。これは当然に橋下さんに限らず、皆そう思っていると思う。じゃあ何がおかしいのか。それを解かっていながら橋下さんは強行突破しようと思っているに過ぎない。そこが彼の彼なりの維新の立ち上げ時の精神である原則論から卒業出来無い橋下徹の強さでありそれが弱さであるからだ。橋下さんの今回の判断については「小泉純一郎元首相の郵政解散」みたいな直情的劇場型は彼には出来無いと私は思う。何故なら橋下さんは小泉さんみたいに中身が空であるが為の絶叫的劇場はやらなくて良いし、そしてまたその必要も無いからである。何故彼の言う「大阪都構想」は市民や議員団に理解してもらえないのか、ここを彼は未だ解かっていながら理解してないところと思える。何故解かってもらえないのか。それは市民や議員団も人間であり、人生の利益相反の関係にあるからである。いくらムダと解かっていても、そのダブルの行政で皆商売をやり生活をしているのである。それがなくなると解かっていて、誰が協力するのか。自分の生活を犠牲にしてまで、いい加減にして来た役人・公務員に協力すると思う? ここを橋下さんは理解してないのである、狭義の区割り法案の是非どころでは無いのである。
 私的には橋下徹は好きだ。あの強い鼻柱もある意味好きである。ディベートさせても負けない強さも好きである。が、しかし、自分の意に添えない相手の排除は嫌いである。そう言う事から私は彼は間違ってるとした訳である。