私は山男にはなれない—その2

前回の続きである。

前回ペットボトル等の飲み回しの出来ない性格を山男になぞらえたが間違って居たろうか?

これとは別に、当時思った事があった。

私は約60年程前の大学浪人時代半年ほどスナックに近い形態の田舎の飲食店で半年ほどアルバイトした事があった。スナックと言っても田舎の飲食店である、昼はラーメン店で夕方頃からお酒も出すし、チョット広いホールでダンスも出来る、ちょっとしたバー兼用の今で言う居酒屋に毛が生えた所とでも言えるだろうか。流石田舎の呑み屋である。次の日の朝のお店の中の様子は、前の日と言っても当日の明け方の様子と言って良かったが、カウンターの上の客の呑み残しのグラスや遅く食べたラーメンの丼が散在してた。仕事とは言いながらだらしの無いのが嫌いだった私は、始業時にそれを片付けるのがとても嫌だった事を覚えてる。

ここの店のマスターとママさんは異常なほどのだらし無しなさの夫婦だった。呑み屋特有の時間の不定期である。客の時間に合わせなきゃいけない仕事だったからしょうがないが、朝出勤してもこのご夫婦、未だ寝てた事が何度かあったが、驚いたのが、その夫婦の同じベッドに見知らぬ客人が寝てた事があった事である。夫婦のベッドにである。それだけじゃない。このママさん前夜の客人の食べ残しのラーメンの丼の残った冷たいスープを喉が渇いたのか呑んだ事数回見た事があった。私には耐えられない事であった。それを見る度、私は頭がおかしくなった事が何度かあり、人間不信に陥った事何度となくあった。またこのマスターは物事に拘らない性格なのか、天真爛漫なのか良く解からないが、良く小銭を無くす人だった。そこで良く小銭を無心された事数あるが、その時は良くマスターの車の中を掃除する事が間々あった。私もしめた者で、直ぐマスターの車の中を探しに行くのが日課になった。案の定、30分ほど車の中を掃除すれば、当時で数千円程の小銭が車の中から見つけられるのである。それだけだらしなかった言えた。

こう言う事若い時に経験したからなのか(笑い)良く解からないが、整理しない片づけない性格の人間は嫌いな性格になってしまった。特に女性はである。