岸田首相の現在の政権運営は旧態依然の自民党の政権運営に先祖返りだ!

 岸田首相が自民、公明両党の幹部や実力者と会食を重ねている。いずれも首相が会食に誘ったといい、内閣支持率が低下する中、政権運営への助言や協力を求める狙いとみられる。平身低頭に徹し、今年度第2次補正予算案の成立などに結束して取り組む環境を整えたい考えだ。

 首相は31日夜、東京都内の中国料理店で、自民の二階俊博元幹事長と会食した。首相が会長を務める岸田派の根本匠事務総長と二階派の林幹雄会長代行、自民の元宿仁事務総長が同席した。出席者によると、二階氏が首相に「政権をしっかり支えるから、思い切ってやった方がいい」と激励する場面もあったという。

 二階氏は安倍、菅両政権で歴代最長の5年超にわたり幹事長を務めたが、首相は昨年9月の党総裁選で二階氏を念頭に党役員任期の制限を訴え、昨年10月の岸田政権発足時に二階氏は要職を外れた。所属議員同士が衆院選挙区で競合するなど緊張関係にあった時期もあり、両氏の因縁は根深い。

 それでも首相が二階氏への配慮を欠かさない背景には、政権運営に対する自民内の不満の高まりがある。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点が判明した山際大志郎・前経済再生相を更迭したが、「後手に回った」(自民幹部)との受け止めが大勢だ。

 今後は、野党が旧統一教会を巡る問題で国会での追及を強める中、補正予算案や感染症法改正案などの重要法案の審議に加え、国家安全保障戦略など3文書の改定も控える。首相周辺は「政権安定のため、二階氏との対立は避けなければならない」と強調する。

 首相は参院自民や連立を組む公明党への「心配り」にも力を注ぐ。27日夜は自民の末松信介参院予算委員長らと会食。出席者によると、首相は山際氏の更迭が遅れたことを「申し訳なかった」と頭を下げた。

 首相が旧統一教会を巡って、宗教法人法に基づく解散命令の要件の法解釈について公明に事前に説明せず、公明内から「丁寧さが足りない」(党幹部)との不満も上がった。首相は28日夜の山口代表らとの会食で「連携を密にしていきましょう」と呼びかけたという。

 29日夜の自民の麻生副総裁との会食では、政権運営への助言を求めた模様だ。首相は、首相経験者の麻生氏の存在を「ありがたい」と周囲に漏らすなど、頼りにしている。麻生氏も手紙や電話などで首相に助言をしているという。

 

 

これ『「平身低頭」に徹して結束図る岸田首相…二階氏に配慮欠かさず、公明には「心配り」』と題した読売新聞 2022/11/01 07:39の配信記事である。

 

 

 ここ半世紀、折角政治が国民の民主主義に基づく国民の手に戻ったと言うに、この男がその政治の舞台をまた元の政治状況に戻してしまった。なんのための政治改革だったのか?

この50年は何だったのか?

情けなくて涙も出ない!!