宮城の東北学院高校選手のコロナ感染のための出場辞退が感染選手のプライバシーを守るためと言う事のようだが無感染者で戦わせても良かったのでは?

甲子園球場で開かれている夏の全国高校野球で、宮城の東北学院が出場を辞退することになりました。出場辞退は宮崎商業に続いて2校目です。

 

春夏通じて甲子園初出場の東北学院は1回戦に勝ったあと、今月13日に選手1人が発熱してPCR検査で感染が確認され、その後、選手2人と練習補助員1人、それに大会本部との調整のためチームに帯同する朝日新聞の記者1人の合わせて4人が濃厚接触者と判断されました。

 

高野連=日本高校野球連盟などでは個別の感染事案と判断し、PCR検査の結果をみながら次の2回戦への出場が可能かどうか判断する方針でしたが、17日夕方、東北学院から出場を辞退するという申し出があり、受理したということです。

 

辞退の理由については、チームが次の試合に出場することによって感染した選手が特定され、将来に影響を及ぼす可能性があるとしています。

 

東北学院が今月21日の2回戦で対戦する予定だった長野の松商学園は、不戦勝となります。

 

夏の全国高校野球での出場辞退は、13人が新型コロナウイルスに感染するなどした宮崎商業に続いてこの大会2校目です。

 

渡辺監督「結果的に選手守れず 申し訳ない」

新型コロナウイルスの影響で出場を辞退することになった東北学院高校野球部の渡辺徹監督は17日夜、コメントを発表しました。

 

この中で「甲子園出場に際しては、感染対策は十分にやっていたつもりでしたが、結果的に選手を守れず大変申し訳なく思います。最後に辞退という形で終わることになり、非常に残念ですが、選手たちが協力してよいチームを作ってくれたことは、大変誇りに思います」としています。

岩上副校長「対戦相手にも申し訳ないと思っている」

選手が新型コロナウイルスに感染したことなどを受けて、出場を辞退することになった東北学院の岩上敦郎副校長は17日夜、報道各社の取材に応じ「今まで戦ってきた選手や監督の思い、声援をいただいた方のことを思うと2回戦に進ませたい気持ちは強くあったが、どうしても感染者や濃厚接触者が特定されてしまう。学校として生徒のプライバシーを絶対に守るという方針から、大変残念だが学校長をはじめとした管理職による会議で辞退することを決定した」と経緯を説明しました。

 

そのうえで「校長から部員たちには『学校として申し訳ないことだが、今後の人生に生かすことができるよう頑張ってほしい』と伝えた。対戦相手にも申し訳なく思っている」と話しました。

高野連「2校が辞退することになり 主催者としても大変残念」

宮城の東北学院の出場辞退を受けて、高野連=日本高校野球連盟の八田英二会長は「晴れの舞台を辞退した東北学院の関係者の皆様の心中をお察しします。2校が辞退することになり、主催者としても大変残念です」と話しました。

 

チームが次の試合に出場することによって、感染した選手が特定される可能性があるという辞退の理由については「学校が慎重に考えて下されたご判断ですので尊重したいと思います」と話しました。

 

そのうえで、今後の大会運営への影響については、「新たに大きな感染事例が起きたわけではなく、現時点では感染対策を強化して大きな感染が起きないように大会を続けたい」と話していました。

地元 仙台市では選手たちに思い寄せる声「めげずに頑張って」

宮城の東北学院高校が出場を辞退したことについて、地元、仙台市では選手たちの気持ちに思いを寄せる声が聞かれました。

 

60代の女性は「初めての甲子園で1勝をあげ、みんな期待していた。出られなくなったのは本当にかわいそうに思う。これからもめげずに頑張ってほしい」と話していました。

 

40代の男性は、新型コロナウイルスの感染が影響したことについて「しかたがないと思う。1勝しているのだから胸を張って帰ってきてほしい」と話していました。

 

一方で、別の40代の男性は「生徒のプライバシーは分かるが、感染した選手も辞退というよりほかのメンバーに頑張ってほしいという思いが強かったのではないか。1回戦がよかっただけに残念だ」と話していました。

 

また、20代の女性は「生徒の意見をもう少し聞いてから判断してもよかったのではないか。コロナが流行する状況でしかたがないかもしれないが、ふだんだったらいい結果になったかもしれない。諦めないで次も頑張ってほしい」と話していました。

 

 

これ「夏の甲子園 宮城 東北学院が出場辞退 選手の感染や濃厚接触で」と題した2021年8月18日 7時06分のNHKニュースである。

 

 

余りにも拙速すぎた処置だ! 確かに辞退すれば表向きは立派ではあるが、その温情が感染選手の今後の人生に一生突き刺さったままで、感染選手が可哀そうである。その選手の気持ちを考える時、かえって逆効果ではないかと私的には思う。その選手追い込まれなければ良いがと思う。状況が違うが同じような理由で自死に追い込まれた娘を持つ親として居たたまれない気持ちである。