加藤勝信官房長官は5日の記者会見で、「選択的週休3日制」導入を巡り、自民党の1億総活躍推進本部が月内にまとめる中間提言を踏まえ、検討する考えを示した。「育児や介護、闘病など生活と仕事の両立を図る観点から多様な働き方の推進は重要だ」と述べた。
これ『加藤官房長官、週休3日制を検討 「多様な働き方は重要」』と題した共同通信社 2021/04/05 12:52の配信記事である。
近年の日本は欧米にも準じた働き易い雇用形態の国になって来たとは言えるが、日本古来の勤勉な日本人の習性はそう簡単には変わりそうにないのが現実である。
昔から言うではないか? 「働かざる者食うべからず」と。今の若者は鼻で笑うかもしれないが、人間身を粉にして働くからこそ、後に楽しみが待っていると言うではないか。腹を空かすからこそ食べ物全て美味しく食べられると言う事である。もしこれが、仕事もなく毎日暇で遊んで暮らしてたらいくら立派な食べ物でも美味しいとは感じないだろう。回りくどくなったが要は休みが多いよりはギリギリの日程で働き、しばしの休日があればこその生活の充実感と言えるのではと言う事である。人によってはそうで無い人も居るだろうが、往々にして大概の人間はそうではないのかなと思う次第である。
私も小っちゃいながらも企業の経営者の端くれである。今の若者と面接すれば、まず初めに休みはどの位あるかが最初の質問となる。それはその通りであるが、建前でも良い、嘘でも良い、「休み等無くても頑張ってこの会社に骨を埋めるように頑張ります。」何て言う若者は殆ど居なくなったと言って良い。そんな事言えば、「親父今時そんな言葉流行らない」と息子にバカにされるのがオチである。時代が変わってしまったと言うか、考え方がまるっきり違ってしまった。我々戦後と言えどもベビーブーム1号の団塊の世代である。戦後ニッポンを経済的な大国にしたとの自負もあり、土曜日半ドンと日曜休みの世界が染みついており、またそれが唯一の楽しみでもあったのである。そう言う考え方からすれば今の週休二日制でも休みが多いと思っている世代でもあるし、これが選択制と言えども、ましてや週休三日制になったら恐らく日本と言う国は破綻の道へ進んでしまうと私は思っている。何故なら賢い日本の消費者ならこれだけの休みなら、現在の周りにある全ての商品の値段はもっと安く出来るだろうとの暴動さえ起き兼ねないからである。働いて得るからこその商品であり食べ物だからである。