消費税増税長年の政治家の怠慢のツケ

 最近菅改造内閣の政府関係者より、消費税増税の議論が活発になり始めた。これは近年の不況による税収不足の歳入減になるためである事は誰でも解るが、私は、民主党は今更何だと言いたい。そもそも、この議論はムダの排除で賄えると言った筈では無かったか。1昨年の政権交代時のマニフェストで4年間は上げないと言った筈では無かったか。しかも、その約束の公務員の2割削減と国会議員定数削減に少しの努力もせず、努力も見せずに、約束を反故にするとは国民を愚弄するにもほどがある。
 戦後の自民党、現政権民主党、野党を問わず、国会議員たちは、少なくとも我々国民が選挙と言う手段によって国政を預け、議員歳費と言う報酬で負託した代議員である。その代議員がよりによって公僕たる官僚・公務員と結託し、天下り制度の黙認と自身の権益に勤しみ、結果として莫大なる借金をこしらえ、今後の社会保障費を立ち行かなくした罪は重大である。菅首相や仙谷元官房長官、江田法相流の左派的に言えばこれは公金の搾取と言えよう。
 
 私は商売柄国家地方を問わず公務員と名の付く役人については知らない事が無いと言うほど知っていると自負もしているが、確かに真面目に本当に公僕として、仕事をしている公務員も数見てきたが、何せこの世界、朱に交われば赤くなる世界であり、そう言う公務員も時間と共に居なくなってしまうのがこの世界の掟である。
 
 話を前に戻そう。
 結論的には消費税で歳入の補填には私は反対である。何故ならば、消費税を上げ無くてもこの公務員改革と独立法人の解体とで充分なる歳出減になり歳入の補填はしなくても良くなるのである。マスコミ等は国の独立法人にばっかり目がいってるようであるが、本当のムダは地方の特別行政法人にもある。殆んどの方が見逃しているからである。私から言わせれば全国の知事会は何をやっているのかと言いたい。国の悪政に文句を付けるくらいなら自分の足元のムダを徹底してから言えと言いたい。
 
 私に言わせればムダ等まだまだある。それらは皆この我々国民の代議員たる国会議員の簡単に言えば怠慢なのである。だとするならばこれをツケと言わないで何と言うのだろうか、教えてもらいたいものである。本当に国会議員は我々国民の代議員たる意識あらばまず、身を切る事から考えるべきと思う。それをしないで一番楽な消費税増税とは、明治憲法以来の主権在民を愚弄する逆賊と言えよう。