お昼の感動ドラマとフジテレビの姿勢

 奇跡のサイレンが鳴り響き、700メートルの地下から69日ぶりに作業員が生還した―。チリ北部コピアポ近郊のサンホセ鉱山で今年8月に起きた落盤事故により閉じ込められた33人の救出活動が始まり、まず1人が13日午前0時10分(日本時間同日午後0時10分)、特殊カプセルで地上に引き上げられ、約1時間後に2人目が救出された。生存が絶望視された事故で生き延び、高温多湿、暗く息苦しい極限の状況で耐え忍んできた作業員はようやく、念願の帰還を果たした。との報道があり、私はその時このニュースを見てた。

 私はあまりテレビを見ないが、というより入院中に、暇なものだからテレビしかなかったのでテレビの事はある程度詳しく知る事が出来た。その結果朝からテレビを見てると、4大テレビ局の中でフジテレビのくだらない事この上なかった。我々年配者から見ると、良く朝からこうもくだらない番組流すものだとある意味感心?した。とにかく、お笑いと芸能人のゴシップ、スキャンダル、はたまた結婚離婚よくもまあ続くものであると思った。たまにドラマと言えば、ストーリーは二の次、主役の芸能人の魅力追求ドラマだ。いい加減にしてくれと何度思った事か。

 そして、巻頭の救出劇だ。人間でありせば、この救出劇感動のドラマ、世界共通のトップニュースだ。4大テレビ局が実況放送する中唯一フジテレビだけがお笑いバラエティーの番組だった。これでそのテレビ局の姿勢が解かろうと言うものである。皆やってれば我社だけ違う事やって視聴率をと、もし、フジがそう思ったのなら、商魂逞しい公共の電波に名を借りた偽善者である。確かに需要と供給のバランスを考えれば、見る者が居るから放送する事は解かるが、程度と言う事を考えれば如何なものかと感じた。