菅民主党発足に思う

 菅連立内閣が始動した。

 新生民主党が発足したと言うに、どうしたのだろうか、この閉塞感は。
 昨年の政権の交代時のような高揚感はまるで無し。

 かえって無気力感・脱力感が増大したような、変な気持ちである。
 これはどうした事であろうか。風刺ブログを見ても、私を含め政権の交代をより支持した連中に多く見られる傾向に感じられる。

 菅民主党を支持してるのは、政権交代後に裏切られたと思っている政権交代時の支持者とマスコミが言う無党派層ではないだろうか。間違ってたら謝るが、この無気力感・脱力感を感じているのは、私を含めそれなりに政治に興味を覚え、自民党と戦って来た連中に多いと感じた。そのブログを見るとほとんどが新生菅民主党を歓迎してないとみた。私はこれは例えて悪いが、戦国の世の豊臣秀吉が亡くなり後を引き継いだ5大老の1人石田三成に対する他の武将の気持ちに似てると感じた。言葉では表せられない気持ちではないかと思った。不思議な気持ちである。その証に私を含めめっきりこの政党や自民党に対する記事が減った事である。
 この新内閣は強い経済に意欲を持った政権政党として生まれ変わろうとしている。そのためか財政再建を主眼とし、そのために封印してきた消費税率の引き上げを目論見、その消費税だが私は増税凍結解除の消費税引き上げ議論は、民主党高支持率の良さの中の火事場の泥棒だと思うし、そう言う中で参議院選を戦おうとしている。私はそれが間違いだとは言わないが、国民を甘く見ない方がいいとも思う。
 1つ気になった事がある。 菅夫人と石原東京都知事である。そろって、菅さんと菅内閣に「官僚とは上手くやった方が・・・・・・」と言った事である。これは政権交代の政治手法に真っ向から反する事だからである。この官僚と上手くやる手法こそ現在の官僚主導の根幹なのである。それは自民党政治を踏襲する事を意味するので、絶対やってはならない、民主党政権にあってはタブーなのである。官僚を甘く見ている、官僚は自分の領域に少しでも入り込もうとした者に対し共同で対峙する、これが親兄弟身内でもだ。丁度百獣の王ライオンの縄張りに別のライオンが入って追い払われるのに似ている。それほどまでに官僚は官僚としての既得権益を侵されるのを嫌う。官僚はそれに関しての頭はすこぶる良い。だからこそ官僚は使いこなされるように見せて国会議員を使いこなしているのだ。恐らくこういう気持ちでは自民党よろしく官僚支配に戻ってしまう事請け合いである。一時的に内閣があるいは政治が官僚を切ることによって停滞しても、結果的には国民は受益を受ける事は確実と思っている。また、先ほど荒井聡国家戦略担当相の事務所費経費をめぐる疑惑が報道された事に対しで、仙谷由人官房長官が問題性はなかったと発表したそうだがこの人、弁護士のわりに頭が悪いのか、人の疑惑と言うものは、問題の有無の判断は本人なのかどうかも解からないらしい。アリバイの証明は、本人と身内は無効なのだ。こんな事も解からないで弁護士やってたのだろうか。不思議である。

 話を戻そう。今夏の参議院選、選挙を考えれば消費税云々は触らないのが鉄則の筈である。たまたまのマスコミの高支持率に乗り、何を粋がり何をおごっているのか。政治は経済学者ではない事を新生民主党は知るべきである。