鳩山首相と小沢幹事長の辞任 密室のシナリオ

 こんな場合の話した内容、誰もが知りたい。
 
 私ら建設業者の話し合い=談合とほぼ一緒である。
 私ら建設業者は話した内容は勿論だが、我々はその表情を見る。(当事者どうしが何を話したかである)
 それによって瞬時に内容を読み取る。これに関しては猛獣が餌を求めるがごときと一緒である。何故ならこれで食っているから、根城で餌を待っている猛獣の子供と同じ会社の社員が腹を空かせて待っているからである。恐らく一般の方は解からないと思われるが、それが談合によって生きる世界の現実である。

 本題に移る前に、若い人達には解からないだろうが、それ以外の方々には思い起こして欲しい。その時を思い出す事によって、今回の密室の動きが解かるようになる。
 それは1987年(昭和62年)の11月に、中曽根康弘首相の裁定により総理総裁に竹下登安倍晋太郎宮澤喜一の2人を抑えてなった時の事である。あの時は竹下と安倍が3日3晩話し合ったが話し合いが付かず、結局中曽根康弘首相の裁定に委ねられた時だ。あの時ほど我々の話し合い=談合と瓜二つは二度と無いに等しかった。こう言う場合の肝心な話はほんの数分で他はほとんど世間話である。そうやって3日3晩話すのだから、その忍耐力は並大抵ではない。その場合はほとんど安倍晋太郎が話し、竹下登が聞き役に徹していたらしい。これが納豆のような粘りの有る竹下登が相手だったから負けたとの後日談だった。

 今回鳩山首相小沢幹事長のわずか8分の話し合いは、話し終わった二人の表情から私の主観(独断と偏見)で察すれば次のようではないのかと、再現して見た。
 この会談は「国会情勢で意見交換」と言うかたちになっているが、党側からみたいだから恐らく小沢幹事長鳩山首相への辞任意思確認と思うがヤブヘビだったと思う。
 今まで唯一鳩山首相小沢幹事長に正面から対峙できた瞬間であろうと思うし真っ直ぐ小沢幹事長を正面から見れたのは自由党と合併以来ではないかと思う。ルビコンを渡る決心をした鳩山首相は怖いものは無かった筈だ。恐らく参議院選の厳しさを輿石参議院会長から突きつけられても、落ち着いてやめてもいいですが、幹事長も一緒にお願いしますとでも言われたと私は思います。 やめるつもりの無かった幹事長はよもやここまで強く出るとは思わなかった首相にあてが外れたのが真相と私は思う。それが話し合いが終わって出てきた表情と思われる。鳩山首相は落ち着いて笑みを浮かべ、反対に小沢幹事長が不機嫌そうな顔。とまあ私の推測であります。