政権党民主党に思う

 2010年(平成22)4月25日の日本創新党以後、新党も一段落。
 また小沢陸山会政治資金問題も再び不起訴の公算が強く政局も一段落みたいなので、昨年の政権交代以後の政権党民主党のもたつきを考えて見る事にした。
 その前に私はこのブログで何度もお示ししたが現実の建設と不動産の業者である。それが故に、官僚・公務員等の役人の裏表は枚挙にいとまがないほど知っている。それを含んで見て頂きたい。
 私が病気する前に営業で、ある出先の役所に出向いた。営業とは名ばかり、実際は良いゴルフクラブが手に入ったので贈るつもりで出向いたのが真実である。昼の12時半だった。その課長喜んで外で振って見たいので付き合えと庭の芝生に出た。何だかんだしてるうち就業時間が来てしまったんだろう、一瞬だった。課長居なくなっていた。一言も言わず課長の椅子に何気なく座って、もう他人行儀に普通の役人に戻っていた。いつもの事で解かっていた筈だが、ゴルフクラブが手に入った余韻より役人としてのプライド(公僕としてのプライドではない)が上回ったのだろう。役人と言うのは本当に変わり身が早い。この事に関して言えば舌を巻く。何にしてもこの事の本質を知らずに、つまり役人の本質を知らずに政治を語れない事を皆さんは知るべきであるし、政権党民主党のもたつき振りもあながち関係無くはないと私は思っている。
 
 もたつきの第一は鳩山首相が夢にまで見た総理を手中に浮かれてとっさに「党はすべてあなたおまかせするので、内閣政務は私にお任せ下さい」と言った事で、原理原則主義者の小沢の介入を自ら塞いでしまい、小沢の助け=党の助けを拒否した事(少なくても小沢にはそう映った)だと思う。何度も言うが小沢と言う男は、言った事は必ず守る男だ、そして逆に言わなかったり、約束しなかった事は不義理に見える位、不人情に見える位そっけなく、けっして動かないしやらない。そう言う男だという事を解かってて言ってしまった鳩山首相が悪い。
 第2は官僚政治の打破を掲げたために、官僚の、心からの協力を得られなかったため、ほとんど小物処理まで自分らでやらなければならなくなったためと思う。政治主導を、張り切りすぎて勘違いしてしまっている。でも、政治主導の入口を示したのは非常に大きい。 官僚とは?と聞かれれば言われた事は忠実に?ではない。言われれば自分の責任で処理しなければいけないから、責任をとらなくてもいいように考えるから真剣なのだ。決して真面目に仕事をしているのでは無い、責任を取らないように考えているから、真面目なのである。そして、悪い事をしなければ決してクビになる事は無い。だから、彼らには、責任と言う言葉、唯一それに尽きるのである。自民党政権時においては、すべて官僚が取り仕切っていたため、決してすべてにミスの無いよう時間も時系列的に、すべてに自民党の閣僚の先生方は、官僚の手の平で動いていたため、ちぐはぐさはなかったのである。それから見ると今の政権は私は人間的で鷹揚で好ましいと思うし、政治主導さを肌で感じている。
 政権交代していなくて自民党政権だったら恐らく、1秒単位で官僚の居のままに動き、悪い意味での、ちぐはくさは無かったろうと私は思っている。また今後官僚の答弁禁止の国会法の改革が通れば、今までの慣例に馴染んだ自民党政権は政権を取ったにせよ立ちいかなる事明白である。