自民党の与謝野馨元財務相が3日昼、東京都内の党本部で谷垣禎一総裁に会い、離党届を提出した。
離党後自ら共同代表に就任し、新党結成を目指す鳩山邦夫元総務相(61)や平沼赳夫元経済産業相(70)も合流する公算が大きい。すでに与謝野氏や園田博之前自民党幹事長代理(68)を含め現職国会議員7人が参加の意向を固めており、最終的に10~20人規模の保守系政党となる可能性が出てきた。
「政治とカネ」問題や米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設問題などで鳩山政権が混迷を続ける一方、自民党の支持率も低迷しており、新党が実現すれば、みんなの党(渡辺喜美代表)と並ぶ第三極として存在感を示すことになる。夏の参院選の結果次第では、政界再編の起爆剤にもなる可能性が出てきた。
うわさの舛添要一前厚労相は、小山の大将の型だからこれには参加しないだろうし、みんなの党の渡辺喜美は自民党の町村派の別働隊だから論外だ。
民主党の小沢幹事長は定員複数区に2人を立てる作戦だから侮れない。民主党内の前原国交相や幹部の中には共倒れを危惧し反対する輩が多いが、小沢の真意を汲み取れて居ない者が多すぎる。小沢は2人の内の1人は自分が責任をもってやるとしているのだから、共倒れはないと言うのが持論であるし、あわよくば比例票の上積みになると計算してるのだ。もしそうなった場合は、逆に自民と与謝野新党との戦いになり第三極の目論見が外れ、ただ単に野党が1つ増えるに留まる可能性だってあり得るのだし、今後を注視する必要があるだろう。