四国と近畿を縦断した台風21号は5日午前、北海道北西で温帯低気圧に変わった。各地で暴風雨などの被害をもたらし、警察や自治体によると、台風による死者は計10人に上っている。関西空港島では、孤立していた旅行客ら約3000人を船やバスで救出する活動が5日早朝に始まったが、空港施設の被害の全容は判明しておらず、運航再開の見通しは立っていない。
高速船は「神戸―関空ベイ・シャトル」(定員110人)3隻で、5日午前5時50分に臨時運航が始まった。終日、北22キロの神戸空港(神戸市中央区)との間を往復する予定だ。連絡橋(全長3・8キロ)では、タンカーの衝突で下り線が通行できないが、被害を免れた上り線を使い、リムジンバス(定員約50人)が午前8時過ぎから、南海泉佐野駅(大阪府泉佐野市)との間でピストン運行を始めた。
関西空港内では、高潮で海水が流れ込んだ影響で、A滑走路(全長3500メートル)や駐機場のほぼ全域が最大で約50センチ冠水。第1ターミナルビル地下の機械室なども浸水したため、一部で停電が続いている。
関西エアポートによると、同ビル地下の水はほぼ引いたが、滑走路上には水が残っている。国土交通省関西空港事務所によると、管制塔には被害がないが、無線施設の一部が浸水のため使用できなくなっている。空港の運用再開について、関西エアポートは、破損した連絡橋の復旧状況に左右されるとしている。
これ「滑走路なお冠水・連絡橋破損、関空復旧見通せず」と題した
読売新聞9/5(水) 11:49の配信記事である。
その後、第1ターミナルビル側のA滑走路とエプロンのうち、ほぼ全域が冠水。1ビルの地下従業員用エリアも浸水した。1ビルのうち、旅客エリアへの浸水はなく、第2ターミナルビルとB滑走路にも影響はないという。また、午後1時30分以降、1ビルの一部で停電も発生した。
4日午後7時までに、航空各社合わせて198便で欠航や遅延が発生。復旧がずれ込むことで、今後、欠航・遅延便が増える可能性がある。
午後2時40分ごろには、連絡橋の南側にタンカーが衝突。乗務員11人にけがはなかったが、橋脚が損傷を受けている。
関空はどうしてこんなに弱かったのか? 埋め立てて造った空港だったら当然に海水の対策は必然だった筈である。潮位と津波の対策として高さ5mの防波堤を造ったまでは良かったが、直接被災しか考えなかったのだろうか? 地震や火事あるいはテロ等様々な被災で、特にテロ等での被災では1本しかない本州への陸路としての橋だけでは孤立してしまう事考えなかったろうか。陸地でさえ緊急時の経路として迂回道路造っていると言うに、今回の台風被災ではその1本の橋にタンカーが衝突してそれを失ってしまった。どうしてう回路としてトンネル等造らなかったのだろうか?例え埋め立て島的空港でも、固定のトンネルとの接続は、今の技術では出来た筈なのに何故造らなかったのだろうか? 私は完成して一度見物がてら利用した時にそう思ったものだった。 そのお蔭で乗客3,000人や空港職員は孤立して一夜を明かした。先進国の重要なハブ空港がこれでは、国際的信用の失墜は計り知れない。それにも比しての痛手は、年間5兆円を超える経済運用額だ。弱電部品チップ等貨物の一時的ストップである。この損失は計算上よりも痛手だ。これは関空のプロジェクトの推進者の国の責任である。早急の復興を祈りたい。