増税分が全て価格に転嫁されると、日本たばこ産業(JT)の代表的な銘柄であるメビウス(旧マイルドセブン)は、21年10月に1箱500円となる。250円だった00年前後の2倍で、愛煙家には痛手となりそうだ。
JTとフィリップモリスジャパン(東京)、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン(同)の大手3社は、財務省の認可を得た上で、小売価格に転嫁する公算が大きい。19年10月に消費税率が10%に引き上げられれば、さらに値上がりする可能性もある。
しかし、世界的に見れば日本のたばこの税や値段は高いとは言えない。EY税理士法人(同)によれば、16年に最も売れた銘柄を国際比較すると、日本は経済協力開発機構(OECD)加盟国で最も安い。税額もOECD平均の半分以下だ。
ただ、増税分がそのまま価格に転嫁されるかは不透明だ。ある大手メーカーは「紙巻きと異なり、値上げに消費者がどう反応するか、知見がない」として、対応を決めかねている。
私も病気する10年程前にはかなりのヘビースモーカー(1日3箱=60本)だったから今の愛煙家は大変だろうとお察しする。
たばこの値上げと言うのは、国の財政状況の縮図と言え、逆説すれば政治と行政の怠慢と私は思う。人間の嗜好品には何人も干渉してはならないと言うのは常識でもあるからだ。自分が嫌いでも何人にも好き嫌いはあるから、それを笑うのはバカなヤツと言う事になる。