救急搬送(救急車)が急増し有料化を検討との報にイソップ童話の「オオカミ少年」とならない事を祈るばかりだ

 財務省地方自治体が行う救急搬送について、一部有料化を検討すべきと提言。有料化をめぐっては、医療関係者の間でも賛否は分かれています。(イメージ:アフロ)
不要不急の事案多く
 2013年の救急車の出動件数は591万件と10年間で2割増加。不要不急の事案も多いことから、財務省地方自治体が行う救急搬送について一部有料化を検討すべきだとの案を示しています。
 財務省は11日の財政制度等審議会財務相の諮問機関)で、地方自治体が行う救急搬送について一部有料化を検討すべきだとの案を示した。搬送された結果、軽症だった場合に請求することが想定されている。救急出動が過去10年間で2割増える中、約半数が軽症者。救急車をタクシー代わりに使う利用者への歯止めになるとの期待もある。 年間約2兆円という消防関係予算を抑制するのが狙いだが、全国的に緊急性のない状況で救急車を呼ぶ例が増加。有料化によって、安易な救急要請を減らしたい考えだ。
 消防庁によると、2013年の救急車による救急出動件数は591万件で、過去10年間で22%増えた。搬送者のうちの半分近くは、入院を必要としない軽症者が占めている。現場到着所要時間も平均8・5分と10年前から2・2分延びており、重症者の搬送に支障が生じているとされる。
 救急車の私物化ともいえる例は長年問題となっており、消防庁のホームページでは、「蚊に刺されてかゆい」「海水浴に行って日焼けした足がヒリヒリする」「病院でもらった薬がなくなった」「病院で長く待つのが面倒なので呼んだ」などと実例を並べて、警告している。
 海外では有料の国が多く、米国では数万円の費用を請求されるのが一般的。ただ、有料化の実現に向けては、利用者からの反発や「自分で軽症と思っていても、重症に至るケースもある」などと医療関係者からの反対もあり、波乱が予想されている。

これ『救急車「一部有料化」に波紋 “タクシー代わり”歯止めに期待も』と題した夕刊フジ6月12日の報道記事である。

 私はこの記事を見てて、昔のイソップ童話オオカミ少年」の話を思い出し、もしそれが本当の急病だったらと言う事に不安を覚えた。確かに行政側から言わせればそうだとは思うが、行政はあくまでも国民・市民へのサービスが使命である。それを考えればどんな理由があろうとも、その判断は本末転倒になりはしないかと言う事である。あくまでもお客は国民・市民なのである。私はそんな事より、今の救急車の運行体制に異議がある。
 自慢じゃないが私は救急車に3回ほど乗った事がある(笑い)。そのうちの1回は、若かりし頃、自社の公共工事出来高精算申請に添付する工事写真が間に合わず、僅か10分前後の写真現像焼き増し締切時間に間に合わせるべく猛スピードで事故を起こして運ばれた時があった。この時は救急車が大変良いスピード(笑い)だったので一命は取り留めた。そして二回目はこの病気(小脳出血)で7年前運ばれた時と、その後に妻とコンサートに行ってた時に、妻が気分を悪くして運ばれた時と計3回乗ってる(笑い)。問題は後の2回である。救急車なのにバカみたいに遅いのである。確かに赤信号でも進むが、ノロノロ運転なのである。とにかく遅いのである。妻の時は私は何故もっと早く走ってくれないのかと文句を言ったのであるが、聞いてもらえなかった。60km/h~70km/h位であった。これでは頼む意味は無いと正直思った。確かにタクシー代わりに頼む人多いのだろうが、もしもオオカミ少年だったらどうなるかと逆に心配するのである。ある場所で小耳にはさんだのだが、今の高齢者は数が多くて、余り速く走って助かると高齢者の数が減らないからわざとゆっくり・・・・・・なんてのは冗談だろうが、あながちそうでもなさそうな気配が今の政治の中枢に蔓延してるようにも感じられるが、杞憂で終われればと思う。