物議をかもした「明日、ママがいない」ドラマ 何か現在の学校とPTAの関係に思える

 日本テレビドラマ「明日、ママがいない」(水曜後10・00)の内容改善を求めている全国児童養護施設協議会は5日、東京・霞が関厚生労働省で会見し、日テレ側から「子供たちが傷ついたならば、衷心よりおわびする」などとする回答書を受け取ったことを明らかにした。その上で、あらためて公の場で謝罪することを求めた。 
   回答は「事前に協議会に施設の実情を詳細に伺い、表現上留意すべき点を慎重に確認する必要があった」とした上で「これまで以上に子供たちに配慮していく」としている。ただ、「ストーリーは当初の構想に従って展開する」と説明。具体的変更点については「ドラマという性質上、説明できない」と明言は避けた。
 協議会の藤野興一会長は「一定の改善が図られると受け止めた。引き続き見守りたい」と評価。一方で、全国の施設からドラマを見て不安を訴えるなど子供に悪影響が出たケースが約20件報告されていると明かし、「この文書での謝罪では済まない」と記者会見などでの謝罪を求めた。
 会見には全国里親会と、「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を設置する慈恵病院(熊本市)も同席。里親会の星野崇会長は「反省しながら続けてほしい。すでに多くの人を傷つけているのだから、これでよかったとは絶対に思わないでくれ」と注文。慈恵病院の蓮田健産婦人科部長は、放送倫理・番組向上機構BPO)に申し立てた審議は取り下げないとし「今後のドラマ制作に当たり、社会的弱者を題材にする場合の配慮をメディア全体で考えてほしい」と話した。
 日テレ総合広報部は「ご指摘をあらためて真摯(しんし)に受け止め、引き続き細心の注意を払いながら番組制作に努める」としている。
 

これ『明日ママに“公開謝罪”要求 全養協「文書では済まされない」 』と題したスポニチアネックス2月6日 05:30 の記事である。
 

 日本テレビのドラマ「明日、ママがいない」が全国児童養護施設協議会などから抗議を受け問題化している騒動について、元タレントで埼玉県新座市の市議だった立川明日香さん(28)が6日、自身が養護施設で育ったことを明らかにした上で「私は施設でドラマよりもひどい目に遭った。施設の現実を知ってもらう入り口としては悪くないドラマだ」と強調した。
明日ママに“公開謝罪”要求 全養協「文書では済まされない」
 3~18歳まで東京都杉並区の養護施設で生活。ドラマに関し「芦田愛菜ちゃんのようにかわいい服を着た子はいなかったし、髪もみんな一律短く切られた。全くのフィクションだと思って笑ってしまった」と感想。ドラマよりひどい目に遭った体験として、「私はバカです」と書かれた紙をおなかに貼って立たされた、段ボール箱の中で一晩中正座、耳鳴りがするほどの往復ビンタなどを挙げた。
  日テレにドラマの内容の変更とともに公開謝罪を要求している協議会の姿勢には「あなた方はそんなに偉いの?事実、虐待が起きている施設があるじゃないですか。ドラマに文句を言っている暇があったら施設の改善をすべき」と主張した。
 

こちらは『18歳まで養護施設で生活…立川明日香さん「明日ママ悪くない」』と題し、反論したスポニチアネックス 2月7日(金)6時40分の配信記事である。
 

 初めに思いついた事は、普通の小中学校の保護者・父兄が中身は違うが学校側に文句を言ってるように思えて、ある意味おかしく感じた。そう言ってしまえば失礼に当たるだろうか。これはドラマと言うフィクションである。にも拘わらず教育上悪いと言う。そしてこれは私は自分の子供が学校で殴られ、どう言う教育をしてるのかと、学校当局に怒鳴り込んでるPTAの保護者・父兄を連想した。私はいつも思う。どうして今の保護者・父兄は教育上のチョットした事までそうやって抗議するのだろうか。戦後の我々の時代はと言っちゃえば笑うかも知れないが、言う事の聞かないガキは鉄拳を食らっても、ガキ本人はもとより保護者・父兄はそれは当たり前の事で、何とも思わないのが普通だった。それが今はどうだ、完全に教師が萎縮している。私は擁護するの訳ではないが、教師が可愛そうである。やる気でなくても、怒ってる態度で、体に触ろうものなら、保護者・父兄は即体罰だ何だと抗議する。この記事も考え方は全く同じである。教育上云々の前に、どうして最後までやらして、そして見てみてからでも遅くは無いのではと感じた次第である。暴論かも知れないが、じゃあ同じ理屈で言えば、殺人を扱ったドラマは教育上問題はないのだろうか。それと一緒ではと私は感じた。あくまでもドラマでありフィクションなのである。