衆院選公示が1週間後に迫った27日、第三極の二大勢力は慌ただしく選挙戦に向けた態勢づくりに動いた。民主、自民両党が既に事実上の選挙戦に突入するなか、解散時の衆院第3党だった国民の生活が第一は、駆け込みで解党して新党「日本未来の党」に合流すると決定。「脱原発」を掲げる勢力の結集に動いた。日本維新の会が呼びかけたみんなの党との合流は頓挫した。
すんなり決まったのは合流が既定路線だったためだ。小沢氏は10月ごろから嘉田氏に「会いたい」と打診し会談。「脱原発」を旗印とする新党結成を持ちかけた。小沢氏側は「達増拓也岩手県知事と嘉田氏の共同代表制」も提案したが、嘉田氏は小沢氏に近い達増氏の就任を拒否したという。
嘉田氏周辺は「今後の支持の広がりを考えて小沢色は消す約束だ」と内情を明かす。嘉田氏には「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」の山田正彦共同代表も夏から接触し、新党結成を求めてきた。同党内でも「小沢色」を懸念する声があった。
嘉田氏は記者会見で「経済性だけで原子力政策を推進することは許されない」と明記した「びわこ宣言」を発表。賛同者として稲盛和夫日本航空名誉会長、音楽家の坂本龍一氏、俳優の菅原文太氏らを挙げた。原発反対の市民運動とのつながりを前面に出す方針だ。
これは28日午後の日経の報道である。
日本維新の会代表代行の橋下徹大阪市長は27日、山形県酒田市の集会で、嘉田由紀子滋賀県知事が新党結成を表明したことについて、「僕は政治グループを束ねてきた自信があるが、嘉田知事はその経験がない。脱原発グループができても、何もできないのではないか」と批判した。
さらに、「脱原発と言うのは簡単だが、(原発全廃までの)プランをどうするのか、政府ですら作れていない」と強調した。
維新の会は、2030年代までの原発稼働ゼロの政策目標について、衆院選政権公約に盛り込まない方針だ。
読売午後の報道だ。
連日のように変化する「第三極」。合流を目指した日本維新の会とみんなの党は結局、物別れ…。一方、滋賀県の嘉田知事が立ち上げた「日本未来の党」には、「卒原発」を旗印に一晩のうちに3党が合流を決めました。その裏には、早くも小沢氏の影響力が見え隠れしています。
日本未来の党・嘉田代表:「本当に一日で、こんなに手を挙げて頂くとは思いませんでした。卒原発プログラムを作り、10年後にはゼロにする。廃炉にする」
日本未来の党は28日午後、総務省に政党としての届け出をする予定です。未来の党には27日夜、「国民の生活が第一」と「脱原発」が解党して合流することを決めたほか、「みどりの風」は党を残したまま前衆議院議員3人が抜けて合流する方針です。しかし、みどりの風の方針に、小沢氏側は「認めない」と反発しています。また、小沢氏と亀井氏はそれぞれの色を薄めるため、未来の党では選挙までは重要な役職に就かない方針です。この未来の党に対して、民主党と自民党は早速、批判しました。
民主党・細野政調会長:「選挙互助会的な色彩があるのは気になるが、横やりを入れるような話ではないと思う。問題は、きちんと政策としてまとまったのか(有権者に)見極めて頂くこと」
自民党・石破幹事長:「『卒原発』以外の共通点がよく分からない。安全保障はどうなのか、税制はどうなのか、あるいは社会保障はどうなのか」
テレビ朝日のニュースだ。
これらの報道から察するに、かなり意識しているのが見てとれる。端々に未来の党に対するジェラシーか。でなければ無視すれば良いものを。まっ!それだけ脅威とショックの間が見て取れる。既成の民自公は嘉田さんより、後ろに居ると見ている小沢さんに対する恐怖とも言えなくも無い。特に維新に至っては、石原さんはそんなに気に留めてないのに、神経質になってるのは橋下さんの方だ。何故なら石原さんは東京の様な、風と時の状況次第での選挙しか解からないある意味素人だし、橋下さんの方は、初めて会った印象が「凄い人」と言う印象がとれず、国の方向舵取りに長けた百戦練磨のドデカイ人間と見ていた。敵にすれば怖い人と言うのが頭にあったと思われる。
皆小沢さんの事を「壊し屋」と言ってるが、それは間違いだ。結果として壊した事にはなってるが、事実は違う。小沢さんは性格柄決してオフレコは漏れないし、決して言い訳もしない。私は時には言い訳も必要だと思っているのだが、彼は決してしない。それが長所でもあり短所でもある。今までの政党を無くしたり起こしたりしたのは、彼を排除しようとした結果であり、だから彼は行くところがないから、その都度新党を立ち上げたのである。決して自分から壊そうとしたのではない。それをマスコミと排除した連中が言ってるだけの話である。ただあの仏頂面である、そう思われてもしょうがない面もある事は否定はしない。