今回の検察の安倍派の裏金問題追及は政権への復讐である。

 検察が当時の安倍政権に敗れそうになったのは、2020(令和元)年2月13日の閣議で安倍政権が黒川検事長の勤務延長を国会に出そうと画策した時であったと思われる。最終的には検事総長を手に入れる事であったろうと思われる。これは本当に唐突だった。当時安倍首相は森友学園問題、加計学園問題と桜を観る会の3つ問題で私的に受益を受けた問題で追及されていた時期だった。常に官邸寄りと揶揄されていた黒川弘務東京高等検察庁検事長である、当然に逃げ切りを図るための策略と映ったのは当然の事だったと思われる。

 この時の敗北を検察は忘れてはいなかった。いつかはこの時の恨みに近い気持を晴らしたいと思っていた事は想像に難くない。それが今回この問題が起きてチャンスと思ったのは間違いない。三権分立の象徴を再度表したいと思ったのは当然である。