現在の高齢化社会は男性の責任である

 先日テレビでNHKスペシャル「老いる日本の住まい」と題した『1000万戸の衝撃“空き家”』 を観た。私は今の片田舎で不動産屋を営んでいるから、この問題は切実である。とにかく地元から跡継ぎが居なくなり、必然的に空き家がどんどん増えているのが現状である。しかも売り物件だらけで買う人間が殆どいないのである。無理もない。若者はどんどん便利な都会に出て行き、必然田舎は若者が居なくなる。当然に“空き家”が増えるのは道理である。その一番の少子高齢化の要因とは何なのか?

 ものの本によれば下記のようである。

  ・非婚化・晩婚化など結婚観の変化

  ・子育てにおける経済的不安

  ・ベビーブームで生まれた人の高齢化

 確かに教科書的説明ではあるが、私的にはもっと深考すれば次のように思う。

 昔確か明治以前からだと思われるが「男尊女卑」と言う考え方があったように見受けられる。男が働き女が家庭を守ると言う観念が根付き、子育ては女性がと言う事だったと思われる。それが近代我が日本の高度成長期には外での働きが男性だけに頼らず、女性も一家の柱になるように変わって来た。要するに女が強くなり男が弱まり、俗に言う男が肉食性から採食性に替わり女が採食性から肉食性に替わったと言える。そうなれば当然子供を産める女性が忙しくなり子育てが疎くなり男女の関係が逆転の憂き目を見たと言う事になってしまった。要約すれば社会進出のために女性が子供を産まなくなったと言う事であり、見方を変えれば男性が弱くなったからと思うべきではないか。そうすれば現在の高齢化社会は男性の責任であると言えるのではないか。