山口県阿武町が新型コロナウイルス対策関連の給付金４６３０万円を誤って振り込んだ問題で、山口県警は阿武町福田下、無職田口翔容疑者（２４）を電子計算機使用詐欺容疑で逮捕した。代理人弁護士は１８日、田口容疑者が４月８日から１１日間で、自らの銀行口座から計３４回にわたってほぼ全額を出金していたことを明らかにした。町への謝罪や返還の意向を示しているという。
弁護士によると、給付金が振り込まれる前の口座残高は６６５円。４月８日に正規の給付金１０万円のほか、誤って４６３０万円が入金されると、同日中に約６８万円を出金し、その後も連日、１回あたり約６８万～４００万円を移動させた。出金総額は約４６３３万円に上り、残高は約６万９０００円だった。
弁護士は５月１８日、田口容疑者の「お金を使ってしまったことを大変申し訳なく思っている。少しずつでも返していきたい」とするコメントを逮捕前に発表していた。
この問題を巡り、阿武町は１２日、田口容疑者に全額の返還を求めて山口地裁萩支部に提訴した。花田憲彦町長は１８日、報道陣の取材に「（田口容疑者が）裁判の中で包み隠さず真実を語ることが一番大事」と述べた。
これ『口座残高「６６５円」の男、誤給付受けた日から出金３４回…１１日間で総額４６３３万円』と題した読売新聞 2022/05/18 23:20の配信記事である。
この問題は確かに送金を受けた若者が返さなかったから犯罪と認定されたのだろうが、民法上はこの若者が悪意でやったと認定されたから犯罪となったのだろうが、もし善意だったらどうだったのだろうかと私は考えた。金額が金額だからおかしいと思い問い合わせするのが常識と言う考え方だろう。だがもしこの若者がそう言う常識を持ち合わせない人間だったら、善意と見られ犯罪として認定されなかったかも知れない。要はこの若者知恵が低かったと言えよう。
見方を変えればこんな大金送金する側も余りにも稚拙である。公僕として失格である。職員一人で全てやった訳ではないだろうから、その課長以下全ての課員の責任でもある。仕事に慢性化してたと言う事だろう。課員全員クビである！
