何故参議院は必要なのか
衆議院選挙は、総理大臣が変わったり、政権与党が変わったり政治に大きな変化をもたらします。そのため世間やメディアも大きく注目する。
対して参議院選挙はそういった事はない。
いったい何のために参議院は存在し、参議院選挙は何のために行われるのだろうか?
今回は衆議院と比較しながら、参議院の意味について考えてみたいと思う。
国会は二院制であるし、その形態は次のようになる
ではそもそもこの2つは何が違うのか、それぞれの特徴をみて行こう。
国会というと一括りのイメージを抱きがちですが、比較してみてみるとこのような違いがある。
参議院は一気に全員を選ぶのではなく、3年毎に半数ずつ、選挙で選ばれる。
7月に行われる予定の参議院選挙も半数の124人を選ぶものになる。
両院のもっとも大きな違いは、衆議院が任期4年・解散ありなのに対して、参議院は任期6年と長く解散もなしである。それぞれ衆議院は短いスパンで議員が入れ替わるので今の国民の声を反映しやすい、一方の参議院はゆっくりしっかり落ち着いて政治に取り組めるというメリットがある。
違いは様々であるが、多くの人が衆議院>参議院というイメージをもっているのではないだろうか。
衆議院も参議院も、国会を構成する二院だが、以下の点で衆議院は参議院よりも強い権限を与えられている。
・法案の再議決
・予算の先議権
・条約の承認
・内閣総理大臣の指名
両院で多数党が異なり、意思が一致しないような場合、国会の運営が停滞しないように衆議院の権限を少し強めているのである。
では参議院は何のために存在するのだろうか?
■参議院の役割
1つの役割はダブルチェックを行い、衆議院の暴走を抑えることである。
日本は議院内閣制を採用しており、衆議院の与党党首が内閣総理大臣になる事が原則であり、基本的に「衆議院」と「内閣」は融合している。
しかしそうなると衆議院の与党は行政権も立法権も持った強い存在になってしまう。
そこで参議院が存在する事で、立法機能を分割し1つの議会の多数派による専制を抑制することができる。また衆議院の衝動的な行動をチェックする事で、拙速の決定を避け慎重な審議を可能にする。
結果的に不必要な法案が経過するリスクを減らすことに繋がるのである。
2つ目は幅広い国民の意見を反映する事である。
先程述べた通り2つの組織で差をつけているため、両院で異なる視点を持つことが出来、国民の多様な意見や利益を細やかに代表できる。
■まとめ
以上のように参議院にも意味、役割がある。
私たちはその役割を発揮できる人材を選挙で選ばなければならない。
参議院に意味を持たせる事が出来るのは私たち有権者の一票なのである。
是非この事を意識して、投票に行ってください。
これ古いが『【参議院の意味】なぜ参議院は必要なのか?』と題したivote-media.jp/2019/07/12/post-3247の記事である。
私は高校時代の3年生あたりから政治に興味をもって現在に至っている。当時は佐藤栄作首相で前の池田隼人首相の所得倍増政策の後を継ぎ、沖縄の日本返還を成し遂げた首相でもある。
こう言う先人の国会議員の方々と比較してみると、現在の国会議員の質はかなり低下したように感じられる。特に国会での良識の府と言われて来た参議院議員の質の低下は目を覆うばかりである。
また参議院は昔は全国区と言われたように、どちらかと言えば選挙時その性格性により、立候補者の議員の質等の技量より知名度さえあれば当選できる傾向が見られ、その証として参議院議員の何割かは、正に政治に疎い芸能人も結構いる。何か国民の代理人としての自覚が果たしてあるのか疑問である。こう言って考えてみれば、現在の参議院は何か芸能関係者の失業対策事業に見えて来てしょうがないのである。とにかく参議院の予算委員会の質疑等の模様を見れば良く解かる。これら国会質疑応答は円滑性を担保としているため全て事前通告性が基本である。私的にはこの事前通告性をなくし臨機応変にして大臣本人に応答させればその実力性が解かろうと言うものである。
このせちがらく政治経済の速度性が速い時代、衆議院と参議院と言う同じ立法形態二つはいらないのではないか?
時間のムダと言うものではないか?