今にして思う安倍政権の怠慢

 戦後日本の政権で8年近くも続いた政権は未だかってなかった。

 戦後復興にして日本外交の最大懸案事項は私は二つあったと思っている。その二つは、北方領土の返還交渉問題と北朝鮮による拉致問題の解決である。ところが戦後日本においてその最大の懸案事項は解決どころか少しの入口にさえにも入れず仕舞だった。対外的にはコロコロ変わる政権によって解決どころの話ではなかったと言って良かった。だが近年そのコロコロ変わる政権がドッシリとひと昔も続いた政権があったにも拘わらず、手付かず仕舞だったのは正直言って政権の怠慢だったのではと私的には思う。 しかもその内の北朝鮮拉致問題では安倍政権の安倍総理は5人の拉致帰還を行った小泉純一郎内閣の最大責任者である当時の実務官房副長官だったではないか。国交の成立していない国との外交の難しさには理解はするが、これほどの長期間権力者で居ながら外交としての1丁目1番地の最大外交課題に手を付けなかった、いや付けれなかった事はどんな事情を勘案しても、怠慢のそしりは免れないと私は思う。何故なら安倍政権時のそれこそダサクて恥ずかしい、政治の私的利用が多かったからである。とてもじゃないが恥ずかしい以前に日本国トップの資質の欠如と言って差し支えない恥部と言えよう。

 私がどうしても解らないのが、何故これらに手を付けなかったかと言う事である。政治に「もし、~たら」はタブーではあるが、あえて言わせてもらえばもし安倍さんがこれらに手を付け解決さえしてたら、佐藤栄作さんの日中国交正常化以上に称賛され、それこそ佐藤さん以上のノーベル賞さえ取れた筈なのにと素人の私だって思うのに、安倍さんはそれさえも浮かばなかったのだろうか?

 素人の政治に疎い私だってそう思うのに・・・・。