麻生派が動いた! 当の麻生は復権が狙いでは?

 自民党麻生派志公会、53人)は13日夜、東京都内のホテルで他派に先駆けて政治資金パーティーを開いた。麻生太郎副総理兼財務相が率いる党内第2派閥は、安倍晋三前政権に続き菅義偉政権を支えているが、派には河野太郎ワクチン担当相という有力な次期総裁候補がいるだけに、秋の総裁選に向け一枚岩を維持できるかが焦点となる。

 

 「首相を先頭に総選挙に臨むにあたり、日本が進むべき道を堂々と訴え、戦っていかねばならない。志公会は、その中心的な役割を担っていきたい」。麻生氏は新型コロナウイルス対策が徹底された会場で、首相を支えながら次期衆院選に臨む決意を重ねて訴えた。

 

 麻生派は昨秋の総裁選で菅首相を支持し、新政権の誕生へと導いた。安倍政権時代は、消費税増税衆院解散・総選挙の時期などをめぐり首相と距離があるとささやかれた麻生氏。しかし、最近は国会答弁でせき込む首相に愛用ののど飴を差し入れたり、答弁後の首相が着席しやすいように椅子の向きを直したりするなど気配りを見せている。

 

 麻生派の議員は「一度決めたら最後まで支えるのが麻生流だ」と解説する。同時に、無派閥出身の首相の後ろ盾になることで「政権に影響力を与えられる」(派のベテラン議員)との計算も透ける。

 

 首相も宰相の経験がある麻生氏との関係を重視しており、6日には官邸で約1時間にわたって昼食をともにした。今回のパーティーにも「大変な支援、協力をいただいていることを改めて感謝申し上げる」とビデオメッセージを寄せた。

 

 とはいえ、前回の総裁選では高い知名度を誇る河野氏を擁立すべきだとの主戦論も少なくなかった。河野氏は次期総裁選への言及は避けているが、再び主戦論が強まれば、麻生氏は難しい選択を迫られそうだ。(今仲信博)

 

 

これ「菅政権支える麻生派 次期総裁選で河野氏の去就焦点 他派に先駆けパーティー」と題した産経新聞2021.4.13 19:41の配信記事である。

 

 

現在の政権は安定と言うより総裁タマ無しの無風無政局と言うに過ぎない状況だ! そう言う中にあって、いち早く次を感じ取った麻生の行動と言えるが、派閥の中にあって子分とは言えない次の有力候補の河野太郎への期待とけん制のもどかしさが出た派閥パーティーと言えるのではないか。河野太郎への期待と言うよりは自らの復権と言う方が強いのではと思われる。