最近岡田幹事長がおかしい

 記事に入る前に私が愛読してるみんなの党山内康一代議士の「蟷螂(とうろう)の斧」と言うブログがある。私はみんなの党の議員は大概好きだが、江田憲司だけは生意気で嫌いである。それに小泉の子分だった小野次郎も嫌いであるが、そのブログで彼は岡田幹事長を次のように見ていた。

 『昨日(11/30)の与野党幹事長会談では、民主党の岡田幹事長から「残り3日間で12本の法案を参議院で通してくれ」という趣旨の驚くべき要請がありました。
こんな無茶苦茶な提案は前代未聞で、野党は総スカンでした。民主党は「熟議の国会」と言いながら、審議時間も考えずに、驚異的なスピード採決を野党に注文してきました。
ふつうは過分な要求をするなら、見返りを用意するものです。小沢一郎氏の証人喚問といった大きな見返りがあるならまだしも、小沢氏問題に関してはゼロ回答でありながら、野党側に一方的な譲歩を求めてくる姿勢でした。みんなの党の江田幹事長から「法案を通過させたいのなら国会を延長して審議時間を確保すればいいじゃないか」というきわめて常識的な逆提案をしましたが、会期延長は拒否しました。岡田幹事長は尊敬できる政治家だと思ってきました。原理原則に忠実で清廉潔白なイメージがありました。しかし、単に空気が読めないだけの原理主義者なのかもしれない、と思うようになってしまいました。
岡田さんという政治家は、原理原則に忠実で容易に妥協せず、右顧左眄しない「ぶれない」政治家なのだと思います。しかし、「ぶれない」も度が過ぎたり、TPOを誤ると、単に柔軟性のない頑固者、偏狭な原理主義者になってしまいます。
中庸は難しいものです。中庸は結果論であることも多いです。リスクを負ってチャレンジし、成功したら「決断力がある」と言われ、失敗したら「軽率だった」と評価されるのが、世の常だと思います。熟慮の末に事態を静観し、結果がプラスだと「思慮深い」と言われ、機会を失ってマイナスだと「勇気がなかった」と評価されます。
岡田幹事長のことを遠くから見て「ぶれない」と思ってきましたが、直接接してみると「頑固で独善的」と思うようになりました。こういう幹事長は、与党の幹事長向きではないでしょう。菅総理は、官房長官といい、幹事長といい、内閣でも党でも、人材の配置を誤っているように感じます。菅政権の前途は、明るくないですね。 』 と言うくだりだった。
 
岡田幹事長の今までの発言を時系列で紹介すると次の様になる。
 
2010/10/28 16:57日経新聞
 企業・団体献金の受(ナ入れ再開について「衆院マニフェスト(政権公約)では少なく とも(国や自治体との契約が1件)1億円以上の企業につい献金を受けないと書いたが、 今回は1億円以下であり、範囲の中だ」と述べ、マニフェスト違反との批判は当たらない とした。
2010年11月11日20:53  読売新聞
民主党は7月の参院選公約で「国会議員経費の2割削減」に向けて「定数削減が本命だが、すぐに結論が出ない。その間何もしないのはいかがなものか」と述べて、国会議員定数減進まず、まず歳費1割削減の方針を示した。

2010/11/24 00:25神戸新聞
党が10月、自粛していた企業・団体献金の受け入れ再開を決め、批判を受けたことに「マニフェストに、すぐ全廃するとは書いていない」と釈明。「個人献金が定着したところでやめ、3年後には廃止する」と強調した。

2010.12.2 23:48産経新聞
民主党小沢一郎元代表の政治資金問題で、2日の記者会見で「(原資は)新生党の解党時の資金であり個人の金ではない。関係者がその時に整理するか、国庫に返納するのが本来ではないか」と国庫返納まで持ち出した。

時事通信 12月3日13:30
臨時国会、閉幕=歳費日割り法が成立
 
 政治家として山内氏の評価では無いが、こうやって時系列に並べて見ると私はハト派的議員と思っていたが結構タカ派であると思い直したが、当初の民主党の約束をことごとく破る言動には私は反発を禁じ得ないと同時に、ポスト「菅」にも不向きであると正直思った次第である。私の当初の彼のイメージが180度変わった。