小沢一郎と談合と献金

民主党小沢一郎元代表が代表となっている民主、自由両党の岩手4区の政党支部が昨年までの9年間に、岩手県発注工事をめぐり公正取引委員会から談合を認定された建設17社やその役員から計4204万円の献金を受けていたことが29日、産経新聞の調べで分かった。公取委が排除勧告を出した平成17年以降も継続して献金を受領しており、道義的責任を問われそうだ。』との報道が産経新聞であった。

ここに高速道路がある。最高時速100kmの標識、走行車線を時速80kmで走っていた車を追い越し車線を時速130kmで追い越した。この追い越した車は?。
都下の交通の激しい片側1車線の道路を時速30kmで走っていた車が居り、その後ろに10台くらい車が連なり詰まっていた。流れに乗らない車は?。

 今から20年くらいあたり前までは、建設業者は工事受注には、国会の先生方にお願いをして工事を受注してた。そうしないと常に他の業者の後塵を拝さなければならないからである。そして、その先生は工事を受注した業者から金額に応じ工事額の2~5%くらいの金を献金と言う名目で受け取る。つまりご難儀料である。この繰り返しであった。ところが、その後ご他聞にもれず建設業界にも建設工事の自由化が起こり、規制が緩和され新規業者が多数参入されると、談合も出来にくくなってしまった。そうなれば、先生方に頼んだと言っても、先生方の格が低いと相手にされなくなってしまうし、情報化時代になり、簡単にいかなくなってしまった。談合では相指名業者(一緒に工事の指名を受ける業者)から工事を頂くのが常である。工事の発注者からでは無い、相指名業者がうんと首をタテに振らないと、希望の金額で落札できないからである。ところが昔は天の声と言って、どんな状況でも、どんな理由でも、発注者か偉い国会の先生方に一声掛けられた業者には譲らなければならない。何故か、この次に仕返しをされるからである。下手すれば発注者か偉い国会の先生方に指名を外されるからである。よって各業者達は全てそのためのリスク保険として献金をしているのである。だから小沢一郎先生くらいになると、小沢一郎先生本人は知らなくても、各業者が気を遣い、挨拶がてらの献金を申し出るのであり、小沢一郎先生本人は知らない方が多いと思う。それが現実なのである。ここのところを知らないマスコミや識者は知らないで批判をしているのである。

 そこで、最初に書いた例を紐解けば、つまり罪と罰なのである。あの有名なロシアの文豪ドストエフスキーの「罪と罰」では無い、罪(つみ)とは、規範や倫理に反する行為そのものであり、罰は刑罰の罰である。私は何も悪い事をしても見つからなければ良いと言ってるのではない。世の中には道交法みたいにルールがあり、そのルールを犯し、刑罰を受けたもののみが犯罪者となるのである。そして、そのルールこそが民主主義による立法機関の国会での可決により、法として日の目を見るのである。刑罰はそれを犯したものだけが受けるのである。
 それを履き違えているのが今の国会であり検察なのである。私は建設業に携わる者としての一般論であり、常識なのである。刑罰には道義的云々と言う言葉は無いのである。