小沢前幹事長国有財産証券化売却我意を得たり

 私は理系である。零細企業の父の会社を継いだ2代目である。つまり技術屋である。
 現場は解るが経理事務はさっぱりだった。これではイカンと思い、夜商工会議所主催の経理の講習会を受講した。19:00~21:00までの勿論びっしり休憩なしの2時間だった。これが2週間あった。お陰で今は辞めたが2社の会社の監査役として経理を見れるようにまでなっていた。講習会を受講してた時私はまだ20代の後半でまだ学生気分の取れない青二才だった。毎日仕事をしながら借り方(資産の増加と資本・負債の減少)貸し方(負債・資本の増加と資産の減少)をお寺のお坊さんみたいに毎時毎日呪文のように繰り返し唱えて居たのを今も思い出す。そして自社の決算の税務署への確定申告も自分で出来るようになっていた。あまりにも税法が頻繁に変わるのでここ20年くらいは税理士事務所に頼んでいるが。今もってキャッシュフロー計算書は自分で分析し作っている。 最近は経理の方が面白く経済学か商学をやってればと後悔していたこの頃だった。
 前置きが長くなったが、この間の日曜日のNHKの「日曜討論」で小沢前幹事長は「国有財産が600兆円あると言われており、そのうち200兆円分を証券化するというアイデアもあり、関心を持っている」と、述べた事を聞き、キャッシュフロー的経営に興味を持っていた私は即座にこれだ!と膝を打った。経理・帳簿に疎い方は解らないかも知れないが、経理のバランスシートの読める方はすぐここまで言えばなるほどと納得すると思う。この小沢さんのアイディアを聞いて仙谷官房長官は「簡単ではない」と反発、財務省からも「何を対象にしているのか解らない」など批判が相次いでいるが、私でも解る事、この御仁たちは解らないのか、またショックでわざと解ろうとしないのか解らないが、私から見れば予算を立てる資格が無いほど馬鹿に見える。だからと言って小沢さんは丁寧にこの方々に説明するほど馬鹿じゃない。敵にアイディアを懇切丁寧に教える馬鹿が居ようか。
 今東京のど真ん中の一等地に官僚が考えられないくらい安い価格で官舎を借りて住んでいる。これを民間並みに貸したら?かなりの収入増。またはこれらを売却すれば、かなりの増収。何故今まで気が付かなかったのか。官僚・役人はそれが困るからそう言うアイディアを出さないとしたら、それが官僚・役人の怠慢と硬直化の証である。
 我々企業経営者は大小問わずバランスシートの借り方の遊休もしくは不良の資産を現金化するのは初歩の常識である。国とて同じである。故に消費税増税云々の前に自分らの身を削るかこう言うムダを徹底的にと言ってる小沢さんの何処がおかしいのか聞いてみたいものである。この事に対し菅氏は「国有財産には、道路や自衛隊の基地、それに皇居も含まれており、それを証券化しても買ってくれる人が、はたしているのか。実行可能性の面では、国有財産の証券化は難しいと思っている」と述べました。この人頭がやはり普通じゃない、私は笑うより開いた口が塞がらなかった。誰が土地建物を売って金にしようとする時に、道路や自衛隊の基地、それに皇居を売りに出すと思う?、この人小学校出てるのかしら?恥ずかしさも解らない空菅か、笑うよりあきれてしまう。こんなのが一国の主とは情けない。それに何か馬鹿の1つ覚えで1に雇用2に雇用3に雇用とオーム返しみたいに言ってて何らその雇用の具体性を表さず、美辞麗句の羅列で説得力は皆無である。このまま14日まで戦えば戦うほどボロが出る。これを見聞きした菅陣営の議員の皆さん本当にこの人でいいのですかと私は13日に聞いてみたい。
 ここで、終わろうとしてたら、また変なニュースが飛び込んできた。
 日本テレビの番組収録で、菅首相小沢一郎前幹事長について「決断力があり、特に選挙の指導は非常に的確だ。得意の分野で活躍してもらえたらありがたい」と述べ、代表選後に要職に起用する考えを示した。「小沢氏は大きな政治家だ。与野党を超えてこれだけ経験と見識を持つ政治家はいない。選挙が終われば協力し合うことを約束している」とも述べた。との報道があった。私は呆れて物が言えなかった。これで私の考えが正しいと証明されたと同時に、「脱小沢」一筋の人にどう言う言い訳をするのだろうか。そして小沢嫌いで空菅に投票しようとする人は本当に哀れで可哀想である。
 ああ、菅さん帰れば、また前原・仙谷連合に怒鳴られる。くわばら、くわばら・・・・。