民主党内の権力移行が始まった?

 現在の日本の宰相は菅直人である事は間違いないが、政府の最近の路線変更に値する国家戦略局を室に格下げ案や、自民党との大連立案の発言等見ていると私は、もうすでに民主党の実質の権力は菅首相から仙谷官房長官に移っているのではと思えてならない。先日の参議院選の敗戦以来の四面楚歌の菅首相の求心力低下の間隙をぬい、仙谷官房長官の発言力がどうも増しているように思えてならない、彼はどちらかと言えば新自由主義論者でありながら、「高齢者社会に対応するためには、消費税を20%以上にするべき」と発言しているところからみて、完全なる増税論者である。また大胆な規制緩和・自由化や地方分権を主張する事からどちらかと言えば、小泉路線の継承者みたいな気もする。私はこう言う手合は嫌いである。
 今の日本経済には向いてない人間と思う。今日本は極端なデフレ不況の真っ只中だ。私は財政再建とは言え消費税の増税はするべきではないと言う考え方だ。それをやれば益々消費は落ち込み、民間の活力は削がれ、リストラが増え、またも失業者が増える事請け合いである。それに伴って税収も落ち込み、決していい結果は生まない。故に私はこの男にだけは民主の司令塔になってほしくないし、ならせてはいけないと思っている1人である。