今回の総裁選では大臣から市議会議員に至るまで、安倍陣営からの激しい締め付けがあったとされる。
齋藤農水相、田村憲久・元厚労相ら石破派の20人は当然としても、他派閥や無派閥の議員には「現職総理に睨まれる」リスクを取る理由は見当たらない。にもかかわらず、竹下派の竹下亘・総務会長、尾辻秀久・元厚労相、谷垣グループの中谷元・元防衛相、無派閥の村上誠一郎・元規制改革相、渡海紀三朗・元文科相など大臣経験者、そして将来ある若手議員たちが石破氏支持を旗幟鮮明にした。
先日、私の地元の高知で石破演説会をしたとき、地元の建設業者が『中央の建設業界の幹部は官邸に呼ばれて“安倍を頼む”と直接頼まれているが、われわれには関係ないわ』と言っていました。地方に不満があるからこそ、総裁選で政策を戦わせることで自民党内には安倍総理と違う路線の勢力もあることを示し、党全体の支持を高めなければならないと考えたんです」
◆勝つために出たわけではない
総裁選後に人事で冷遇されかねない不安はなかったのか。
「もともと厚遇されていたわけではない。石破さんを推した人たちに、人事を期待している人なんていないでしょう。今回の総裁選は勝つために出たわけではなく、目指すのはある程度の地方票を獲得し、惨敗にならないことです」(橘氏)
政治ジャーナリスト・野上忠興氏は、“持たぬ者”になる強みをこう指摘する。
「安倍一強と言われる中で自民党内には総裁選で公然と反旗を翻した数十人の反安倍勢力が生まれた。安倍首相は恫喝も通用せず、ポストというエサでも釣られない彼らの存在を脅威に感じているはずです。反安倍勢力は来年の統一地方選や参院選で自民党が議席を大きく減らせば、安倍政権は次第に死に体化していくと読んでおり、その時が本当の勝負の時だと考えている。安倍首相はそれが気が気でないから党内粛清に乗り出さざるを得ない」
これから嫌でも政権末期に向かう安倍首相も、反対派を干し上げるだけで求心力低下を食い止めるのは難しい。国民の政権への失望を招く可能性もある。
これから繰り広げられる無情の粛清は、自民党の「幕末動乱」の始まりを告げている。
これ「石破支持の議員はなぜ負け戦に身を投じたのか、本音を直撃」と題したNEWSポストセブン9/22(土) 16:00の配信記事だ。
上記記事もっともだ!少なくとも黄昏の安倍政権には違いないのである。それが3年続くか、はたまた参議院選までかの違いがあろうとも、3年で終わりなのである。しかも再選もないのである。色んなしがらみもあるだろう。やりたくなくてもやらなければならない議員が多過ぎた。中にはポストの欲しい奴締め付けに弱い奴も結構居たろう。だがそれらを払拭出来る奴は今後を考え、計算し利口に行動したと言えるだろう。敗れはしたがポスト安倍の最右翼に居る事は確かだ。問題は石破さん以外の誰かである。それは来年の参議院選後に答えが出るだろうから、静かに待っていようと思う。確実に解った事は安倍さんはレームダック化して終わった人だと言う事だ!