ついに自民党内から安倍首相の政策手法に異議? 林芳正前農林水産相だ

 自民党林芳正農林水産相が、財政再建北朝鮮情勢について語った。
 
  --3万円の臨時給付金など、政治がその場しのぎのことをやっていると財政は破綻しかねない
 
 「経済成長と財政再建を両立させると政府もお経のように言っている。平成32年のプライマリーバランス(の黒字化)達成はかなり高いハードルだといわれてきたが、アベノミクスによって(赤字が)約9兆円から5~6兆円まで縮んでいる。『税収が増えたからばらまけ』ではなく、ある程度は将来のために借金を返し、社会保障は厳しく整理をしていく。今は長期安定政権だから、しっかり続けていくことが大事だ」
 
  --中国と北朝鮮は切っても切れない間柄だ。北朝鮮経済制裁しても意味がないのではないか
 
 「中国の報道官の言いぶりを聞いていると、『沈静化しよう』というニュアンスが強く出ている。もし何かが起きて、米軍がいる韓国が中国と国境を接するようになったら、と考えれば、緩衝地帯として北朝鮮の役割はあるからだ」
 
  --野党再編が進まず与党の支持率が下がらない場合、衆院解散に踏み切ることができるのではないか
 
 「これは首相にしか分からない。ただ、大義名分を何にするか。『憲法改正だ』と正面からやれるのかなと思う」
 
  --ということは、解散の可能性は低いのか
 
 「今から(参院選まで)6カ月あるので、これは分からない」
 
 
これ『新報道2001抄録 林前農水相「『憲法改正』は解散の大義名分になるのか?」』と題した産経新聞 117()1547分の配信記事である。
 
 
 最近に無く静かでだらしない自民党から声が上がった。私はこの林さんが同じ山口で、安倍首相のお膝元に居ながら、声を上げた事に心から敬意を表したい。自民党員のモヤモヤを代弁したその勇気に敬意を表したい。誰かがここ3年、目を付けられ阻害されるのを恐れて、何も言わず安倍さんに恭順してたうっぷんが爆発したのではと思う。それを良い事に安倍さんは好きにやり過ぎた感じだ。いずれ内部崩壊かと睨んでいたが、そのキッカケかも知れない林さんには拍手を送りたい気持ちである。