NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の苦戦 やはり視聴者はカラッとした面白さや痛快さを好む?

 4日からスタートしたNHK大河ドラマ「花燃ゆ」が苦戦している。人気が高いはずの「幕末もの」にもかかわらず、初回視聴率は過去10年で最低という低空発進。イケメン、セクシーなど話題作りをしてきたが、いまだ上昇気流に乗れていないのはなぜだ。ドラマ評論家、田幸和歌子氏に聞いた。
 まずは視聴率を確認しておこう。初回は過去10年で最低の16・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)。しかし現時点でこれが最高の数字。2話目以降は、13・4%、15・8%、14・4%と低空飛行を続ける。
 「マイナーな人が主人公の場合、グイグイ引き込むスピード感や勢い、強烈な魅力が物語に必要だが、井上真央の演じる文のキャラは現時点で薄く、吉田松陰もなんだかおとなしい」
 もともと大沢たかお(46)、東出昌大(26)、伊勢谷友介(38)らをそろえた「イケメン路線」や、松坂慶子(62)、かたせ梨乃(57)、井川遥(38)といった「セクシー大河」などのイメージ戦略が先行したが、「イケメンは勝手に見つけて楽しむもので、そろえましたと言われると、どうもときめかない」とばっさり。
 「幕末ホームドラマ」というキャッチフレーズも「大河を見たことのない人や歴史に関心のない人も巻き込もうとしたのだろうが、大河を見るのはやっぱり大河ファン。求めるのは王道の“ザ・大河”。ホームドラマと言われると、ワクワク感に欠けるんです」。
 さらに展開が勢いをそいでいるという。「第2話で、文が姉の縁結びを取り持つという切ない恋バナが登場する。後につながる大切な話だろうが、序盤から早くも恋バナって、どうにも盛り上がらない」と厳しい。
 いまや、イケメン軍団の裸身を大量投下していくといったテコ入れ策までささやかれているが、「イケメンを脱がせばいいなんて発想は、まったくの逆効果。周囲の雑音に振り回されず、きちんと最後までテーマを貫くしかない」。
 “維新”が王道の邪魔をしているのか。

これ『セクシー路線も裏目井上真央も困った NHK大河「花燃ゆ」ナゼ低迷』と題した産経デジタルzakuzakuの1月30日22:00の記事である。

 私的に言わせてもらえば井上真央が嫌いだから、と言った単純な意味でこの大河ドラマ唯の1度も見てない。数年前のNHK朝の連続テレビ小説「おひさま」もそうであった。それこそ本当に唯の1度も見なかった。私もひねくれ者である。何故と言われれば、確かに意味は言えるが、ここではやめておきたい。人権にかかわるからである。そういう意味では私はこの記事を批評する資格は無いのかも知れない。でも私のこのNHK大河ドラマの視聴歴史は初回の「花の生涯」からだから半端じゃ無い。その中で見なかったのを選べば、「竜馬がゆく」「勝海舟」「花神」「翔ぶが如く」「徳川慶喜」「武蔵MUSASHI」「新選組!」とこの「花燃ゆ」だ。こうしてみると面白い事に、司馬遼太郎作品が殆どであると言うよりも、幕末維新に絡んだものばかりである。私にたがわず、ドラマと言うものは、やはりカラッとした面白さ痛快さが無ければ視聴者には支持されないのではと思う。どうしても幕末は、土佐の坂本竜馬のように何故かカラッとせず湿っぽいのが多いからではないのかと思うし、その田舎言葉にもあると思う。大局的に見ればやはり物事の決め方が合議制より独裁的なものが好まれるのではと思う次第である。明治の土佐、薩摩、長州の合議制より神代から江戸まで、朝鮮王朝史の独裁のように。