TPP参加表明に見る安倍首相のあの堂々とした自信はどこから来るのか

 安倍首相が15日、環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉参加を表明した。決断までの舞台裏を追った。
 
 ◆盟友
 
 1月、首相官邸の執務室。首相は、盟友の麻生副総理と向き合い、2月の日米首脳会談直後にTPP交渉参加を表明すると伝えた。
 
 のけぞった麻生氏は「首相がそう言うなら……(支持する)」と答えるのが精いっぱいだった。
 
 麻生氏は、TPPを国論を二分するやっかいな問題とみて、昨年、民主党の野田政権に片づけてもらおうと動いたことがある。衆院選の最中の12月、麻生氏は当時の野田首相に電話し、「TPPをやってくれ。それがあなたの最後の仕事だ」と迫った。「参加表明したら、私を支持してくれますか」と問い返す野田氏に、麻生氏は「選挙をやってるんだから、批判するに決まってるだろ」と素っ気なかった。結局、野田氏は参加表明を見送った。
 
 首相の懐刀の菅官房長官も、参院選前の交渉参加表明には慎重だった。自民党は、衆院選で農業団体の力を借りて当選した議員が増えた。
 
 TPPに反対する全国農業協同組合中央会(JA全中)の意向に背けば、参院選でしっぺ返しを食らうことが懸念された。
 
 首相は、「参院選後の方がいい」と進言する菅氏を、「農業団体は反発するだろうが、参院選までに必ず求心力を取り戻すことができる。関係修復の時間を作るためにも、早く表明した方がいい」と説得した。菅氏も首相の熱意に折れた。
 

読売新聞の報道だ。
 

 歴史をさかのぼる事約5年6か月。首相を辞したあの時の安倍首相は、自信を無くしおどおどとした、何かに脅え、あたかも幼稚園児が学校を嫌い、だだをこね母親に学校に行きたくないと必死に訴え、最後にその母親が折れ学校に退学願を出したような状況だった。その時はその理由は所謂病気(潰瘍性大腸炎ではなく、機能性胃腸障害)とされたが、実はそうではなかったのは、現在の安倍首相の姿を見ればお解かりと思う。
 さて、では現在の安倍首相のあの堂々とした自信にみなぎった、あの風体は何なのであろうか。まるであの首相を辞した時とはまるっきり別人にも見える。とても自殺未遂を起こした人間とは思えない、はっきり言って影武者かとも思えるのである。そう思うのは私だけであろうか。そう思うと頭がこんがらかってくるのである。
 思うに以来政権が交代した以後の民主党の体たらくに気を良くし、あれなら自分もと思ったその大きな気持ちが今現在の、彼を支えている大きな理由と思われる。しかも、総裁選での石破さんを最後のうっちゃりでの民主的勝利である。日本国民は私を必要としていると考えても不思議は無い。それで気を良くし、必要以上の力が彼の背中を押している。凄い男であり、凄い自信でもある。
 
 しかし、それでも私は彼を危惧をする。それは何故か。
 
 それは二つある。1つ目は「官僚主導」へまっしぐらに進んでいるからである。それはこのTPP参加会見の要旨原稿である。ある意味この参加は茶番である。何故なら自民党は、「聖域なき関税撤廃を前提とするかぎりTPPには不参加」と言い続けて来たが、後発参加の日本にメリットの皆無は解っていたので、後は如何に国民を騙すかに苦心して作った官僚との合作文である。それだけ官僚と自民党との関係は最良とも言える。ただ私も今までの間違った保護農業がもたらした弊害をチャンスに変える事が出来る事には賛成である。だがこの良好な関係によって自民党が今後その官僚に取り込まれれば、結局55年体制に逆戻りとなるからである。つまり時計の針が逆に戻ると言う事である。
 
 もう1つは、余りにも体たらくだった民主党への優越感から、安倍さんが何でも自分は出来ると勘違いして今以上の自信を持たれる事である。これ以上彼に自信を持たれれば、彼は拉致被害の件で、北朝鮮とも戦争し兼ねない危険が付きまとうからである。実際拉致被害者への思い入れから、あり得ない話では無いのである。気狂いに反発しても、現在の戦争は、核戦争である。現代の戦争は1つのボタン戦争である事に気付かないほど自信を持たれるからである。それだけ彼は一途だからである。