前身麻痺の腰塚勇人さんの「命の授業」に感動して

 土曜日小学校に通ってる二人の孫が学校通信を持って来た。妻が「あなたが感動する様な事書いてるから見たらと言われ見てみた。校長先生のお話だった。そして、その題が表題だった。私は初めて聞く話だったが、こみ上げてくる感動を感じたので紹介したい。知ってる方もいらっしゃるかも知れないが、私に免じてお許し頂きたい。
 ネットで調べてみたら、ちょうど昨年の今頃の7月8日にフジテレビ系列でビートたけしさんの『奇跡体験!アンビリバボー』で取り上げられ30万人が感動し、泣いた奇跡の実話『命の授業』の腰塚勇人さんの物語・・・だったみたいである。私は常日頃よりこのフジテレビ系列は芸能ニュースとお笑いばっかりなので俗悪テレビ局と名付けていたので殆ど見ないので知らなかったのだろう。非常に残念であった。何はともあれ、まず、この校長先生の記事を紹介したい。
 
                   命の授業
 
  5月下旬に某市(原文では実市名)で、腰塚勇人さんと言う元中学校体育教師の「命の授業」を受けて来ました。その一部内容を、6月16曰の全校集会で、子どもだちに伝えました。
 「自分にとって一番大切なものを三つあげてください」という問いから入りました。子どもたちは、「お母さん」「心」「命」などをあげていました。そして、「大切なものを失ったらどうする?」と問うと、子どちたちは、「悲しい」「困る」と反応していました。
 腰嫁さんは、スキー事故で首の骨を骨折して、前身麻痺の状態になりました。
 医者から元通りの体にはならないと宣告され、絶望の曰々を送っていたそうです。そして、「このまま、人の世話になって生きていても何の価値もない。いっそのこと死んでしまおう」と、考えるようになったそうです。
 しかし、そんなある曰、看護師さんから「前身麻痺でも動くところがあるでしょ。できることからがんばってみましょ。」と励まされ、リハビリに取り組んでみたそうです。すると、少しずつ手や足が動くようになって、希望の光が見えてきたそうです。そして、リハビリと格闘する日々が続き、奇跡的に「話せる」「歩ける」を取り戻したそうです。
 今まで当たり前にできていたことが、ある曰突然できなくなってしまう。失ってしまってから、その「ありがたさ」が、痛切にわかったそうです。そこで、腰嫁さんは、五つの誓いを立て、これからの人生を生きていく決意をしたそうです。
1.口は・・・・人を励ます言葉や感謝の言葉を言うために使おう
2.耳は・・・・人の言葉を最後まで聴いてあげるために使おう
3.目は・・・・人のよいところを見るために使おう
4.手足は・・・人を助けるために使おう
5.心は・・・・人の痛みがわかるために使おう
 
 
 以上の記事を見て私はこみ上げてきて、しばし、言葉を発する事が出来なかった。何故なら重度の違いこそすれ今同じように、不治の病として毎日闘っている自分に重なったからである。やはり我々は出来ないと決めつけないで、その可能性を信じて一心不乱にそれに向かって頑張る事に意義が有ると言う事をつくづく考えさせられた記事だった。これを掲載してくれた校長先生に感謝したい。