安倍晋三元首相(享年67)が銃撃され死亡した事件をきっかけに、次々に白日の下にさらされているのが、政治と旧統一教会との関係だ。
そんな中、公明党の現役議員が旧統一教会系団体「世界平和女性連合(WFWP)」のイベントに参加していたことが、ネット上で話題になっている。米ニューヨークに本部を置くWFWPは、旧統一教会創設者の文鮮明氏と妻の韓鶴子氏が1992年に設立。平和促進や貧困撲滅、女性の経済自立支援などの活動を行っているというNGOだ。
公明党の東大阪市議、吉田聖子氏が19年4月28日、自身のブログに「世界平和連合 春のつどい」という見出しで次の文章をつづっている。
「本日、ホテルアウィーナで、世界平和女性連合春のつどいに、参加させて頂きました」
吉田市議は自身も参加したWFWPの催しで、東大阪市の野田義和市長が記念講演を行い、東大阪市の財政状況について話したことなどを報告している。
これについて、《公明党まで統一教会に接近!》《宗教的に大丈夫?》《党としておとがめなしなの?》といった声がネットに上がっている。それもそのはず、創価学会を支持団体とする公明党の議員が、他の宗教団体、それも旧統一教会関連のイベントに参加していた訳だから、こうした声があがるのも無理はないだろう。
特に問題はないのか、公明党本部に聞いた。
「参加の経緯は、面識のある方からの呼びかけがあったことによるものです。なお、吉田議員は同集会が旧統一教会の関係組織の主催によるものとの認識はありませんでした」
「公明党には、公明党議員が旧統一教会関連のイベントに出席することに関してのルール、規定はございません。なお、一般常識として、公明党議員は社会的な問題やトラブルを抱えている団体等との接触を控えることは当然であると認識しており、そのような対応をしています」(公明党広報部)
公明党関係者によると、各議員と旧統一教会の関係について完全には把握していないものの、当然、旧統一教会信者による公明党議員への選挙協力などの支援は受けていないという。
霊感商法や献金被害が報告されている旧統一教会と政界の関係解明に着手し始めた政党がある一方で、多くの議員に関係性が指摘されている自民党は、茂木敏充幹事長が「党と組織的関係はない」と話しているものの、旧統一教会への態度を鮮明にしていない。
公明党の山口那津男代表は政治と宗教の関係について「ノーコメント」としているが、
《【政治家が】旧統一教会のような詐欺まがいの団体に関わり便宜を与える事を控えるのは当然の話 一方【あらゆる宗教の信仰者が】政治や選挙活動に参画し意見を述べるのは、憲法上の信仰や表現の自由で保障された当然の権利 なので『宗教が政治に関わるな』は短絡的な誤りです》
ツイッターでこう話す河西宏一衆議院議員のように、立場を明確にしている公明党議員もいる。
政界は今回の事件をきっかけに、さまざまなトラブルを起こしてきた宗教団体との関係を断ち切ることはできるのか。
これ「公明党市議が旧統一教会関連イベント出席でネット騒然! 問題ないのか?党本部に聞いた」と題した日刊ゲンダイDIGITAL 2022/07/27 06:30の記事である。
彼らに我々国民の代議員たる国会議員の矜持は無い!