フジテレビの「50歳以上の早期退職制度」に呼応するフジアナたち 流石に先を良く見てる

 今年1月から始まったフジテレビの「50歳以上の早期退職制度」に続々と“大物”が応募していることが報じられ、大きな話題となっている。『FNNニュース』など同局の看板番組のメインキャスターを務めた境鶴丸氏や、昨年までアナウンス部長をつとめていた野島卓氏など、“元ニュースの顔”も早期退職を希望していると報じられた。だがフジを去ろうとしている元アナウンサーは彼らだけではなかった。

 

 フジテレビ関係者によると、「横井克裕さん、塩原恒夫さん、田代尚子さん、長坂哲夫さんら、実力派の元ベテランアナたちも退社希望を出していると聞いています」という。

 

 横井氏といえば、『プロ野球ニュース』や『笑っていいとも!』などで活躍。ニューヨーク支局での勤務経験もある実力者で、現在は総務局に勤務。塩原氏はF1中継や競馬の実況で名を上げ、五輪ではリンクに向かう浅田真央に対して「地球滅亡のマヤ暦を乗り越えて、ソチ五輪に向かう『マオ暦』が始まります!」と実況するなど、「塩ポエム」と呼ばれる“迷言”を残し話題となっていたが、2017年にBSフジへ出向。現在は広報担当局長を務めている。

 

 田代氏は『FNNニュース』など同局のニュース番組の顔として硬派なニュースを読み続けてきたことで知られる。現在はデジタルビジネスを中心とするマルチデバイスニュースセンターという部署に所属。また、1997年のFIFAワールドカップで声を裏返して「日本! 勝った!」と絶叫し、日本中の注目を浴びた長坂氏は、野球、F1、格闘技などのスポーツ中継で活躍するも、2009年、番組女性スタッフへのセクハラのため、アナウンス室副部長の役職を剥奪され、総務局に異動した。2016年には報道局に移り、現在は記者として気象庁を担当している。

 

 彼らの退職連鎖の背景を、前出・フジテレビ関係者はこう解説する。

 

「フジテレビはスポーツ中継自体が少なくなり、スポーツを担当するアナウンサーの居場所がなくなりつつあるんです。また、特に女子アナに顕著なのですが、一時期どんなに人気があったとしても、陰りが出てくると、容赦なくアナウンスとは無関係の別部署への異動を言い渡す。50歳までアナウンサー一筋でやってきた吉崎典子さんの場合でさえ、別部署に異動になっています」

 

 彼らの多くは退社後、フリーランスとして活動するのではないかと言われている。それに戦々恐々としているのが、現在、フリーで活躍するアナウンサーたちだ。制作会社関係者がこう話す。

 

「最近は40代、50代でフリーになっても活躍するアナウンサーが増えている。そんな中、『面白くなきゃテレビじゃない』という全盛期のフジテレビという大舞台で経験と実力を積んだ元べテランアナたちが参入してきたら、ただでさえ小さなパイの熾烈な奪い合いとなる。加えて、彼らにはアナウンス能力だけでなく、別部署で鍛えた人脈や社会性など、物事をアナウンス室の外から見た独自の視点がある。フリーアナ界の勢力図が大きく変わる可能性もあります」

 

 フジテレビに聞くと、「退職する方の個別の名前などについては対応しておりません」(企業広報部)と答えた。“フリーアナ戦国時代”の新たな幕開けとなるか。

 

 

これ『田代尚子元アナも退社へ「フジテレビ・ベテランアナが早期退職に殺到」でフリーアナ勢力図激変か」と題したNEWSポストセブン 2022/02/26 16:15の記事である。

 

 

フジテレビの凋落は当然の帰結である。

その昔フジは「面白くなければテレビじゃない」としてたが、当時のその面白さの価値観が余りにも低俗だった事に視聴者が気づいたからである。フジの考える「面白さ」は単純に芸能人の誘うお笑いでしかなかったからだ。それにいち早く気づいたのがフジにCMを出す企業だったからだ。フジの視聴者は意識の低い芸能かぶれが多かった。これではCMを出してもと言う企業が増えたからである。だからこそフジのCM収入が落ち、危険ではとの噂が出たのである。フジの番組表を視れば良く解る。朝から夕までバラエティ番組が目白押しである。これではいくら何でも飽きられる事必然だ。朝日みたいな情報番組等皆無である。時にある情報番組でもすべてはバラエティの延長でしか無い。何か視聴者を低俗で甘いと見てるのとしか思えない。これではベテランのアナたちは先行き不安になるは当然である。だからの早期退職呼応ではないのか? 解るような気がする。