辞任を決意した安倍晋三首相の人間その人

安倍晋三首相は忙し過ぎる父元外務大臣安倍晋太郎氏の代わりに、祖父と教育係の女性(乳母・久保ウメさん)に育てられ、両親の寵愛に飢えた子供だったらしく、その成長期はかなり寂しい生活スタイルだったと言える。だからではないだろうが、人間に対する情けや思いやりと言うものが疎いまま育ったらしい。それを称して父晋太郎さんには「晋三は人の情けがないから政治家には向かない」と言われていた事が、長期の政権を頂いた割には史上の評価が低い政治家と位置付けられる要因ではないだろうか。恐らく根が正直なのだろう。思った事は一途に思い込み完璧なまで仕上げ直そうとする性格みたいだ。それがややもすると「モリカケ」問題のように国の最高権力者としては当たり前の役得行為を完全否定し、100%法に触れない行為としての国会答弁を繰り返したがため、霞が関の官僚の隠蔽や改ざんを誘発してしまった。正にこれは政治に対する安倍晋三首相の情や気配りの無さだったと言える。何はともあれ日本国の舵取りを8年近くに渡りしてもらった事には素直に「ありがとう、ご苦労様」と言いたい。