千葉法相の発言要旨

千葉景子法相の記者会見での発言の要旨は次の通り。
 「本日、私の命令で2人の死刑を執行した。いずれも裁判所で十分な審理を経た上で最終的に死刑が確定した。慎重に検討して、執行を命じた。自らの命令なので見届けることも責任だと考え、立ち会った。死刑に関する根本からの議論が必要だとあらためて感じた。
 死刑の在り方を検討するため法務省内に勉強会を立ち上げる。関係部局などで構成するが、開かれた場で幅広く外部の意見をお聞きしたい、議論に加わっていただきたいと考えている。
 勉強会はあらかじめ結論を決めて行うものではないが、死刑制度の存廃を含めて検討する。裁判員裁判で刑事司法への国民の関心が高まり、あるいは自ら判断する責任を国民も負っている状況の中で、成果を公表し、広く国民的な議論を行う契機にしたい。
 また、国民的な議論に資する観点から、東京拘置所の刑場についてマスメディアの取材の機会を設けるよう指示した」
 ?(参院選での落選など)なぜこのタイミングで執行したのか。
 「時間をかけ検討し、この時期になった」
 ?検討は選挙後か。
 「それ以前からさまざまな検討をしていた」
 ?立ち会った心境は。
 「私はあくまで指揮命令者として確認した」
 ?死刑廃止を求める活動に取り組んできたが。
 「これからの議論で死刑廃止という方向が出ればそれは国民的な回答。私が考え方を異にするということではない。職責を承知しながら大臣職を務めてきた」。