衆議院の定数削減は格差是正の処理が難しくなるとして慎重な姿勢を示した座長の佐々木毅元東大学長の話は詭弁である

 衆院議長の諮問機関「衆院選挙制度に関する調査会」座長の佐々木毅元東大学長は1日夜のBSフジの番組で、選挙制度改革の主要テーマである定数削減と小選挙区の「1票の格差」是正に関し、「定数が少なくなると格差の処理が難しくなる」と述べ、小選挙区の定数削減に慎重な考えを示した。
 佐々木氏は、日本では人口に対する議員数が欧州諸国などと比べて少ないことに触れ、「代表者が(有権者から)遠くなる」とも指摘した。 
 選挙制度改革について、自民党や維新の党は同調査会の結論に従う方針で、民主党も尊重する姿勢を示している。しかし、3月25日の同調査会では、民主、維新両党が小選挙区の削減を主張しており、佐々木氏の発言に反発が出る可能性もある。同日の会合では公明党も、削減の対象を比例代表に絞った与党案の実現を求めつつ、将来的には小選挙区の定数を削減すべきだと表明している。

 これ『小選挙区削減に慎重=「衆院格差是正が困難」-調査会座長』と題した時事ドットコム4月1日22:52の報道記事である。

 私は同郷でもあるこの座長の佐々木毅元東大学長が好きでもあるし、信頼もしているが今回だけは同意できない。
 そもそもこの衆議院の定数是正は何のためにやるかと言う事である。我々国民といわゆる学者と言われる有識者との間では出発点からの考え方の違いがある。有識者と言われる種族は定数の配分からスタートしている。我々は違う。半分信用してない国会議員等どちらかといえば金食い虫の人間の体に例えれば盲腸のようなものだと言えば言い過ぎか。(笑い)それほど我々一般国民には信用されていないのが国会議員と言う代物である。それを有識者たちが真面目に民主主義だ、憲法上の権利だとかと言うものだから佐々木毅座長のような発言になってしまう。どうせそう考えるなら各県単位の配分ではなく、地方単位(東北地方や関東地方等)にすれば全て解決する筈なのに、地方の代弁が出来ない等の色々なしがらみを考えるからそうなってしまう。要するに、お互い様の悪い議員と役人行政との関係を優先してしまうからである。そんな事言うから言い訳に聞こえてしまうのである。佐々木さんも情けないものだ。まず始めに配分を決めずに、思うところの定数を先に決めたら良いのに。その後に配分を決め、割り切れない時の半端数は比例区で処理すればよい。それでもだめな場合は現行選挙制度を変えれば良い訳なのに何を考えているのか。これでは政府の御用諮問機関になってしまう。どうして難しく考えるのか。第三者的諮問機関の権利を行使する事なのに。私は解っているから言うのである。この際本音を建前にするべきである。