もはや野党と言えるのは革命の士しか居ないのか

 今回の共産党躍進の理由はどこにあるのか。選挙事情に詳しい永田町関係者はこう分析する。
 「昨年の衆院選日本維新の会を支持した人が共産党に流れたケースが多かった。“右”から“左”への急旋回だが、そうした人はインテリ層によくみられる。まさか共産党が政権をとれるわけがないという『安心感』も、そんな投票行動につながった」
 「自民への対抗軸」として期待された野党が自滅した際、共産党が瞬間風速的に浮上することは、これまでの選挙の歴史が証明している。
 平成10年の参院選橋本龍太郎首相(当時)の恒久減税発言に批判が強まる中、離合集散を繰り返す野党への不信感から共産党無党派層が一点集中した。
 だが今回の参院選での成果は必ずしも、“漁夫の利”だけではなかった。
 東京、大阪、京都の各選挙区で当選した3人のうち2人は30代。戦力の「若返り」だ。党員の高齢化に伴って先細る党勢を巻き返そうと若年層の党員獲得に躍起になってきたが、「やっと若手の人材が育ち、戦略の効果が表れてきた」(党幹部)という。
 昨年の衆院選選挙区で擁立した299人の候補者のうち30代は51人で17%。今回の参院選ではさらに新陳代謝が進み、選挙区の候補者46人のうち30代は12人。4人に1人は30代という計算だ。ちなみに自民党の選挙区候補49人のうち30代は6人で12%余りだ。
 今回の参院選で導入されたネット選挙解禁も追い風にした。「今までの支持者層とはまた別の新しい層にも訴えが浸透していった実感がある」。東京選挙区で当選した吉良佳子参院議員(30)はそう語る。
 共産党はホームページ(HP)に特設サイト「カクサン(拡散)部」を開設し、8人のゆるキャラマスコットを使って政策を訴えた。各候補者はフェイスブックやブログをフル活用した。党幹部は「『原発』『雇用』『憲法』を3点セットに、逃げずに真正面から有権者とやりとりした。訴えは広く拡散され、若い層へのネット効果は大きかった」と強調する。
 志位氏も5月からツイッターを始め、お気に入りのクラシック音楽や猫のこともつぶやくなど「ソフト路線」の最前線に立った。
 極めつきは志位氏の選挙ポスターだ。撮影したのは「女優写真」の第一人者とされる立木義浩氏。微妙に「左傾」した頭の角度に、普段は見せないようなほほえみ、そして演歌歌手ばりの握りこぶし…。「大ヒット演歌『さざんかの宿』の大川栄策にそっくりだ」という声も聞かれた。
 他の野党からは「若返りなどイメージの打ち出し方を変えて成功した。統一したイ革命のメージを作れないわが党と違う」(民主党幹部)と恨み節も聞こえる。
 「軒先で雨宿りしている人に、どう家の中に入ってもらうかだ」。党の理論的支柱とされる不破哲三元議長は周囲にこう話しているという。党への無党派層の支持は緊急避難的要素が強く、本物ではない。党指導部も「次」への課題を自覚しているということだ。
 志位氏は2日、「日本共産党への新たな期待や関心が広がっている」と新人議員を鼓舞した。しかし、民意はうつろいやすい。
 そもそも共産党は、日の丸・君が代を国旗・国歌とすることに反対し、天皇陛下をお迎えする国会開会式をボイコットしている政党だ。「衣の下に鎧(よろい)をまとう革命政党の本質が変わらない以上、党勢の維持、拡大に限界がある。若者も目を覚ますはずだ」。共産党ウオッチャーの見立ては手厳しい。
 

これ『時代は共産党?-本質は革命政党「政権とれない」安心感も』と題した産経新聞8月5日 の報道だ。

 
 今民主と維新がコケ、頼みのみんなの党も江田幹事長が更迭され内紛含みの現在、約半世紀以上もイデオロギーに固まった革命の士共産党、良し悪し別に、一貫した正攻法の万年野党共産党にこの右よりのうっぷんを託そうとは思いもよらなんだ。これが今回の参議院選の選挙行動だったのではと思う。
 確かに政党間の討論会等を聞けば、終始一貫してるのは共産党のみである。他の野党は政権党との距離によってコロッと主張が変わる。そう言う意味においては信頼出来る政党と言えそうなのであるが、それがそうではないところに共産党共産党たる所以である。簡単に言えば大人の付き合いが出来ない人種の集まりだという事にもなる。時にはやあやあまあまあも必要だと言う事である。私もこの党の人間とはそれなりに長い付き合いの人も居るが、何せ堅物だ。性格でないから困ったものである。政治の事となるとコロッと変わる。聞けば党の命令だそうである。じゃああなたはどうなのかと聞けば我々とほぼ同じ考えなのであるが、党の方針ととしてこうせよという事なのだらしい。
何故自分の意見を主張しないのかと問えばそれは絶対無理で、じゃあ離党して主張したらと言えば、直ぐ無言になる。決して反論しないで決まって無言を貫き通すのである。私から見れば卑怯この上無いのであるが口を開かないからどうしようも無いのである。彼らの本質を見る感じがしてるのである。
 聞くところによれば、彼らも人の子、一般人と少しも変わらないが、唯一つ変わっているのは、政治・行政に対してだけは是々非々と言う事だけである。