北海道民にとってはアベノミクスは迷惑以外のなにものでもなかった

 灯油の高騰が北海道民の生活を直撃している。消費者は節約、販売業者は利益減、窃盗事件は多発と影響が大きい。当面は価格上昇が収まりそうになく、厳しい冬が続きそうだ。【鈴木勝一、伊藤直孝、山下智恵】
 
 ◇年金暮らし79歳「シャワーだけ」
 
 札幌市白石区で妻と二人で暮らす無職の菅田至さん(79)は、観葉植物が枯れないように一晩中灯油ストーブをつけていた。昨年12月の灯油代が2万円近くになり、1リットル100円を超してさらに代金が膨らんだ1月中旬以降は就寝時に消している。給湯器も灯油を使うので風呂はシャワーで済ます。「全国同じの年金暮らしで、北海道は暖かい地域に比べて冬のハンディがある」と嘆いた。
 
 燃料販売会社「エネコープ」(札幌市)の野坂卓見社長は「一般家庭では月に200~300リットル使う。年金の支給は偶数月。奇数月に十分買えない高齢者もいる」と明かす。
 
 ◇値上がりしても小売り利益出ず
 
 灯油高騰の原因は原油価格の高止まりと円安。昨年11~12月の寒波で西日本の需要が増えたのも拍車を掛けた。資源エネルギー庁の価格調査で、今月4日の灯油配達価格の道内平均は1リットル104・4円で9週連続で値上がりした。
 
 同市北区の燃料販売店は「値上がりしても小売業者に利益は出ない。屋外タンクの半分や1万円分とか、小刻みに購入する客が1~2割増え、売り上げ量が減った。稼ぎ時の冬なのに痛い」と渋い表情だ。北海道経済産業局と道は7日、札幌市で石油卸業者などと臨時意見交換会を開催。出席した消費者団体などは「原油相場より灯油の値上げ幅が大きいのは納得できない」と声を上げた。卸売業者は「需要が多く、輸送コストもかかるため」と理解を求めた。
 
 ◇価格に比例して盗難増える傾向
 
 新冠町の工場建設現場で3日夜、タンクの灯油をポリタンクに抜き取っている無職男(27)ら2人を工事関係者が発見。2人はポリタンク15個を軽トラックに積んで逃走したが、事故を起こし静内署に窃盗容疑で逮捕された。「自分で使い、余りは売ろうと思った」と供述しているという。
 
 道警生活安全企画課によると、灯油価格が高騰した08年の灯油窃盗事件は549件の一方、価格が落ち着いた09年は182件に減るなど、価格と窃盗の数は比例する傾向がある。1月の道内灯油盗難は23市町村で45件。屋外のホームタンクから抜き取る手口が37件と8割強を占め、道警は給油口に盗難防止キャップを取り付けるなどの対策を呼びかけている。
 
 
これ毎日新聞の報道である。
 
 

 この報道の北海道民ばかりでは無い。北国のそれこそ暖房に灯油を使う地方は、アベノミクスによる円安により、輸入に頼る化石燃料の輸入高により、価格が暴騰している。これでは日本国を考える前に、北国の日本国民が死んでしまう。何が製造業の景気上昇による、賃金UPのデフレ解消だ。その企業円安の恩恵この時期にそれを賃金に等スライドさせる気毛頭無し。そしてその後に来る、消費増税である。安倍晋三は狂ってる。そこら辺の下らない経済学者に翻弄され、馬鹿の一つ覚えのようにの金融緩和政策だ。経済は机上の計算のようには行かない事を知るべきである。それこそ政治は「小異を捨てて大同に・・・・・・」は慎むべきである事に気付くべきである。