最近のマーケットは安倍総理への就任祝いに等しい狂乱相場である。
日本の皆さんは勘違いをしている。彼の言う３本の矢、つまり「大胆な金融政策」「機動的な財政出動」「民間投資を喚起する成長戦略」を積極的に推し進める期待度が高かったと言う訳だ。しかし、それは日本人が期待したと言うより外国人が期待したからこその現象だと言う事である。何で株が上がるのか。円が大量に刷られるなら、下がる筈なのに、何故なのか。そこには数字の魔術がある。株価を見れば歴然である。日本の技術・特許等の資産価値を分子とするなら、その価値を決める価格はその株式数で割らなければならない。その分母が小さいから自ずと高くなる。これが現実である。実際の日本の平均株価の妙がここにあるのである。安倍総理が「大胆な金融政策」を叫べば叫ぶほど円の価値が下がり大量の円保有者が円を売るから円安になった。
