古賀茂明氏、政治も行政も要は付き合い方である

 「改革派官僚」として知られる経済産業省の古賀茂明氏(56)は16日、26日付で同省を退職することを明らかにした。今年6月に経産省から退職勧奨を受けており、再就職先は未定。
 古賀氏は「民主党政権では改革はできない。政権が代わったら、やる気のある首相や大臣の下で働きたい」と話した。
 古賀氏によると、今月14日に枝野幸男経産相に「仕事がないのなら辞める」という趣旨のメールを送信。15日に経産省官房長から「枝野大臣は、辞める手続きを進めてくれと言っている」と連絡があったという。
 古賀氏は2008年、国家公務員制度改革推進本部事務局の審議官に就任した。

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 確かに古賀茂明氏は「改革派官僚」と言われていたろうが、要は官僚としては変わり者だったと言う事だろう。でないと官僚にはなる筈が無いからである。
 その彼も当初は本流のエリートコースを歩んでいたが、当時の事務次官とある事で対立し病気してからは、保守本流からは外れてしまった。官僚・役人はもともと「みんなで渡ろう赤信号」如きが悪モットーと言って良いのが、事務方トップの事務次官と喧嘩しては、もうその時点で出世は無い。だからだとは思いたくないが、一因にはなっているだろうとは思っている。出なければ性格から来る義憤か。いづれにしても、保守本流からは外れた者の選択であったろうと私は勝手に想像した。思うに彼は官僚としては、付き合い方が下手だったと言う事になる。得てして、国民・マスコミに迎合される官僚・役人と言うものは、官僚・役人側から見れば、迷惑と誰かが言っていたのを思い出した。政治・行政に携わる者は、本音と建前の使い分けの天才ではないのかと、私は40年の付き合いから感じているのである。