努力は天才に勝てない?

 私は高校生の頃から他人と違った考え方なのかと正直悩んだ時があった。小さい頃から数字が好きで円周率のπ = 3.14159 26535 89793 23846 26433 83279 50288 …と並ぶとわくわくしたものであった。当然進路は理系である。他の教科はからっきしだったが、数学と物理だけは負けなかった。今は商売してるし、毎日が複式簿記との付き合いだから文系と言えなくも無い。高校の時の現代国語の時間に自由題小論文の課題で私は表題の『努力は天才に勝てない』とのテーマで提出したら、赤ペンで先生が「いやーキミは他人と違うな、でもそんな考えもあるのかと正直感服した」とあった。私は褒められたのか、けなされたのか今もって解らない。
 『努力は天才に勝てない』の小論文要旨は、天才は天才なのであって、努力しなくても天才は天才だ。しかし、努力と言うのは自分の生来の頭脳を最大限に伸ばすのが努力と言うものだと書いたのを記憶してる。私は今でもそう思っているし信じている。妻は確かにあなたの言う通りだが、子供にだけはそう言わないでほしいと懇願された事を覚えている。その子供だがすっかり私のDNAを引き継ぎ『努力は天才に勝てない』との考えで自分の子供を教育してるみたいだ。