【ワシントン=黒瀬悦成】北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさん(54)=拉致当時(13)=の弟、拓也さんと、田口八重子さん=同(22)=の長男、飯塚耕一郎さんは3日、米ワシントンでの講演会に出席し、拉致被害者全員の「即時一括帰国」に向けた国際社会の協力を呼びかけた。
【表で見る】政府が認定した日本人拉致被害者
拓也さんは、父親の滋さん(86)が昨年から体調を崩して入院を強いられており、事態がこれ以上長引けば両親がめぐみさんと会えなくなる恐れが高まると述べ、「本当に時間がありません」と訴えた。
また、北朝鮮が非核化を実現し、拉致被害者を即時一括帰国させれば「北朝鮮は明るい未来を開くことができる」と強調。即時一括帰国が実現しない限りは「(日本政府が北朝鮮に)経済支援をすることはない」とも指摘した。
飯塚さんも「拉致問題は国際社会全体の人権問題だ」と力説した。
講演会は、米政策研究機関「ハドソン研究所」と非政府機関(NPO)の「北朝鮮人権委員会」、日本政府が共催。北朝鮮で拘束され、2017年に昏睡状態で帰国直後に死亡した米大学生オットー・ワームビアさんの母親、シンディさんや、04年に中国で失踪し、北朝鮮に拉致された疑いのある米国人、デービッド・スネドンさん=当時(24)=の兄、マイケルさんらも出席した。
拓也さんと飯塚さんは、左藤章内閣府副大臣、拉致議員連盟会長の古屋圭司衆院議員らと共に2~3日、ワシントンで国務省のビーガン北朝鮮担当特別代表やポッティンジャー国家安全保障会議(NSC)アジア上級部長らと面会した。
北朝鮮の拉致被害者帰還の時には安倍首相はその実務を取り仕切る内閣官房副長官だった筈である。拉致被害者家族にとっては一番頼りにされ一番信用されていた筈であった。なのに何故進展がないまま2002年10月15日の帰国から15年以上余りも経ってしまったのか。それは当時と今の国のトップの性格に起因するのではと私は思ってる。と言うより政治屋(私は小泉元首相と安倍首相を政治家とは呼びたくない)を優先した結果である。特に小泉さんは政治屋としての質は殆ど無い男だったと言って良い。自ら政策を考える訳でもなく、そんな難しい事は他人任せだった。安倍首相に至っては拉致家族の蓮池透さんの本を見るまでもなく、自らに実のないものには積極的にやる性格ではなく、とにかくリアルタイムに成果に結びつく事しかやらない男である。本当にこの拉致問題を解決する事を優先して解決出来れば、政治屋としての成果は万全だった筈なのにやらなかった。二言目には、国交のない国との解決はそんなに簡単にはいかないと言っていながら、ちゃっかり自らの政治利用はしているからだ。だから拉致被害者家族会は表立っては言わないが、蓮池透さんと同じ思いだと私的には感じる。要するに「いいカッコシ」の類だ。