今度の加計学園問題は文科省の首相官邸への挑戦である

 安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設を巡る問題が混迷の度を深めている。首相が自らの獣医学部新設の指示を強く否定するなか、逆に関与を疑わせるような政府内の文書が次々と明らかになり、政権にとっては苦しい立場が続いている。
 
「圧力なし」は真実?
 「なんで2018年4月までになんて話が出るのかな」。安倍晋三首相は20日、周辺にこう述べ、文部科学省が公表した萩生田光一官房副長官の「発言概要」とされる文書に不快感を示した。再三、学部新設に関し「具体的に指示や働き掛けをしたことは一度もない」と強調してきたが、文書は「首相は『平成30年(18年)4月開学』とおしりを切っていた」と明記。萩生田氏自身は発言を否定している。
 首相は自らの圧力を否定する決定的な証拠を示せないのも事実。「森友学園問題と同様、自身がやっていないことを示す『悪魔の証明』に追い込まれた」(首相周辺)と弁明する。「首相指示の体裁を取った方が話が進みやすい」「役人が根も葉もない話をメモにするわけがない」。霞が関では、首相の関与を疑わせる文書の存在理由に様々な見方が交錯する。
 
文書、なぜ次々と?
 加計問題の疑惑が深まる大きな理由が、文部科学省が調査を実施したにもかかわらず、首相の関与をうかがわせるような新たな文書が次々と明るみに出るという事態だ。菅義偉官房長官も記者会見で「私が(理由を)聞きたい」と文書の流出に首をかしげた。
 文科省の調査方法に大きな問題があるとの見方は多い。文科省は省内の共有フォルダーを全面的に調査することはせず、民進党などから指摘があった文書を調査し、その都度、公表しているとみられる。20日に判明した萩生田氏の発言とされる文書に関しても、これに先立ち「総理のご意向」などと書かれた文書の調査段階では「調査対象ではなかった」(松野博一文科相)と説明する。
 首相は19日の記者会見で「何か指摘があれば政府としてはその都度、真摯に説明責任を果たしていく」と強調。疑惑が明るみに出た文書だけを調査するとの意向とも解釈できる。首相が文科相に指示した「全面的な調査」とはほど遠いとの批判が高まっている。
 
政権、収束へ策は?
支持率急落という政権へのダメージを和らげる方法はあるのか。
官房長官21日、行政文書の定義の明確化を検討する意向を示した。共有フォルダーに文書を入れる際、上司による文書チェックを義務付ける案などを検討する。今回、文科省が公表した文書は、いずれも職員個人が作成したメモ。菅氏には「個人のメモ」は行政文書とは異なると印象付ける狙いもありそうだ。
 ただ、野党側は「(外部の)第三者委員会で調査すべきだ」(民進党幹部)などと主張し、政権への攻勢を強める構え。菅氏は「文科省はしっかり説明している」と述べているものの、今後は調査態勢の見直しなどを迫られる可能性もある。
 政権側は局面打開を急ぎたい考えだ。首相は19日の記者会見で、8~9月を想定している内閣改造を検討する意向を早々と表明。「人事カード」をちらつかせ、党内の求心力を維持し、政権浮揚を図りたい考えだ。もっとも加計問題を棚上げする姿勢は、逆に内閣支持率のさらなる低下につながる恐れもある。
 
 
これ「加計問題 拭えぬ疑念」と題した6月22日付日本経済新聞朝刊の記事である。
 
 
まず、トップがこういう場合に関係する時には、必ずや期限は切るものである。物事を指示して進めるには必ずそうする。それが常識だ! 何故ならそれが依頼者への利益を保証出来るからである。安倍首相は一国の総理大臣である。余りにもやる事が多く、頼まれごとはいちいち覚えていない事の方も当たり前である。がしかし、その時々に処理するのも当たり前である。だから頼まれ事は、直ぐ側近に指示した段階で、次の仕事にもう移ってるから、覚えてないと言うのも事実であろう。が「言った者は覚えていない」が「言われた者はすっかり覚えている」と言う例え通り、首相の頼みの指示である、覚えていないと言う羽生田官房副長官は完全にウソついている。とにかく今回のこの問題は、普段よりと言うより、歴代内閣と違い、独裁を強めるために内閣人事局まで作り霞が関まで掌握し、官僚を顎でで使い、脅し自らの思いや考えをやり遂げようとした安倍首相を始めとした、現内閣へのキャスシングボードを握った文科省霞が関を代表しての、つまり官僚組織を代表しての挑戦だったと思えば全ての辻褄が合うのである。その代表が前川さんだった。(元官僚は離れてしまってるから現権力者擁護である=バカな辞め官3人)だから官僚は一丸となって前川さんを守る事が自分たちを守る事との認識の表れが、森友や加計問題への官邸の指示等の情報の小出しである。結論を言えば安倍首相は自分のお友達の事をやれとの指示は事実である。だからこそウソをついても何してもやらないと言うしかないのだろう。でもこれだけの状況証拠である。国民は皆知っている。それでもシラを切る首相官邸は滑稽だ!

※小生昨日より2泊3日のショートスティで今その施設にいる。ここはいつもの通所リハでお世話になっているところであるが、ベッド室がwi-fiの電波が弱くネットに入れないところである。よってアップが不定期になる事をお断りしておきたい。