荒井聰代議士と伸子夫人、菅直人首相に直言を

 これから政府は来年度の予算編成になる。
 予算とは一年間の国家収入・支出見積もりであって、時の政府の国はどうあるべきか又はどうしたいのかを占う指標であり国の顔でもある。
 
 この大事な大きな仕事にリーダーシップを発揮して今後の日本を導くのは勿論現首相の菅直人である。しかし首相就任以来の言動を見るにつけ、とてもじゃないが、それをやれるとは国民の殆んどが信じてないのが現状である。

 私は菅首相が就任以来ことごとくその言動を批判して来たし、昨日も資質の無さを詳細に伝えもしたが、決して個人攻撃をやったつもりも無い。宰相になれしば当然の域は脱して無いつもりである。
 しかし、思えばあまりにも酷すぎる。ここまで来れば予算あるいは短期の宰相の首の挿げ替え云々では到底理解と納得感は得られないだろう。もうそこまで来ているのである。
 
 思い出すのは民主党代表選の時である。参議院選大敗した菅首相を続投すると判断した事である。菅首相を支持する理由として、よく聞こえて来たのが、「一国の首相をころころ代えるのはよくない」という声だった。たとえば、当時の岡田克也外相は7月29日のTBS番組収録で、「まだ1カ月の政権を代えることがどういう意味を持つか考えた方がいい」「(首相が短期間で代われば)日本の存在感が小さくなりかねない」と述べた。また、野田佳彦財務相も同30日の記者会見で、「トップがころころ代わることは不安定につながる」とも発言していた。
 これらは一般論としては正しい。たしかに、主要国首脳会議(サミット)など近年の首脳外交の場では、日本の首相が毎年交代するために他国から軽んじられがちだという指摘がもある。首相交代に伴う政治的空白や新旧首相間での政策の継続性という点でも、短期間での首相交代には問題があるだろう。だが、これらの議論はあくまでも首相にふさわしい人物が首相だった場合という前提付きで成立する。仮に、首相としての適格性を欠いた人物が首相の地位にあるのなら、「ころころ」だろうが「短期間」だろうが、さっさと代えた方がいいのは当たり前である。菅首相が、首相としてふさわしいかどうかの議論はおくが、続投反対派は菅首相が一国の指導者としてふさわしくないと言っていたのだから、逆に首相支持派はふさわしい理由をもっと列挙すべきではなかったのか。少なくとも、「ころころ代えるのはよくない」というよりもましな理由を挙げるべきだったし他に支持理由が見当たらなかったのではないかと勘ぐりたくもなるでは無かったか。
 
 要するに現在の首相、続投時よりの失敗に他ならない。このままでは、日本国は悲劇であり、日本国民はもっと悲劇である。事ここに至っては、兎に角辞めさせねばならない。そのためには私は、早めに首相の首に鈴を付けねばならないと思う。
 
 その役回りは側近の荒井聰代議士と伸子夫人と思っている。 この方々は首相とはそれこそ何10年来の付き合いだし、その人間性、人柄、考えとなりを一番解かっている方々だ。当初より首相として相応しかったのかは一番解かっていた筈である。この方々が日本のために又、日本国民のために首相に直言するのが私は筋だと思っているし、明日にでも遅いくらいであるとも思っている。