九州へのお墓まいりのリハビリ旅日記(乗り物編)

飛行機編
 私は歩行器歩行なので基本的には、歩行器は荷物扱いで、歩行は乗降口まで車椅子である。搭乗手続き段階で車椅子に乗り換える事になる。するとその段階から航空会社の地上員の方が飛行機の乗降口まで車椅子を押して案内してくれる。ボディチェックは身障者の場合は、X線ガードをくぐらないで検査員の体触検査となる。搭乗は一般客より早く私達だけ先に搭乗する。飛行機の一番前のトイレに近いところだ。本当に何から何まで親切である。快適な旅だと思う。

 私らの場合は羽田空港で熊本行きに乗り継ぎだったので、あまり時間が無くスムーズに熊本行きの搭乗口まで行けるか心配だったが、杞憂だった。羽田に着いた飛行機の乗降口まで車椅子を持って来て待っててくれていた。そして、熊本行きの搭乗口まで案内してくれたのである。ここで気をつけなければならない事は、乗るときは早いが、降りるときは一番最後になるため充分な余裕の時間が欲しい事である。私らの場合は、それをあまり考えなかったため、チョッと足りなかった。そのためか解からないが、特別何か近道を通った気がする。一般客だった場合は確かに歩く歩道や、エスカレーターはあるがかなり遠回りした記憶がある。正直言うと身障者の場合は何かVIP待遇かと錯覚するみたいだ。何度も言うが本当に親切である。
 熊本空港では航空会社の地上員の方がタクシー乗り場まで案内してくれた。感謝感激であった。
 
 
電車・新幹線編
 私達の場合は改札は基本的に有人改札である。私がこう言う状態だからである。駅の乗り場とコンコースを歩くには車椅子を借りられたが私は歩く事にした。歩行器歩行でもリハビリになるからである。でも普通の電車乗り場と違い、新幹線の場合はかなり歩かねばならないが、私は妻と娘に遅れまいと必死について行った。かなり疲れるものである。この日のためにかなり歩く練習をしたつもりだが、室内床と外部床の違いをまざまざと知らされた。乗り継ぎ駅の駅員さんはどこでも親切に教えてくれて大変助かった。そして乗り継ぎ主要駅では殆んどがエレベーターが完備してて、近代のユニバーサルデザインの考え方がJRにもかなり浸透していると感じた。ありがたい事である。

 後日談の笑い話として紹介すれば、駅のコンコースを歩行器歩行中、妻と娘はたまに私の事忘れて、先に行ってしまった事が間々あった。私はその度「オーイ!私をおかないでくれ!」と何度か叫んだ事である。私が妻や娘に遅れずについていった事が結果的に忘れられてしまったらしい。私にとって見れば非常に嬉しくそして自信になった事でもある。