小沢流政治主導の意味

 最近民主党の反小沢の議員や野党・メディア・マスコミ等の小沢流政治主導の意味が誤解されてるみたいなので説明したい。もっとも私は別に頼まれた訳でもないし、こうなのではと感じたままを書いて見たい。その前に良く似た事例があるので紹介したい。

 今、NHKBSで韓国ドラマ「イ・サン」と言うのをご存知だろうか、とにかくこれが面白いのだ。今の日本の政治を見るが如く世継ぎ、政争、苦悩、恋愛等数年前人気を呼んだドラマ「大長今チャングムの誓い」の監督のイ・ビョンフン監督がメガホンを取っているし、ほとんどが配役も同じである。大げさに言うと私などこの番組を待って生活してるようなものである。だから1週間が非常に短いと感じている。詳細とあらすじは末紀する。

 本題に戻れば、政治主導とは一言で言えば政治政策を立案し、それを行使し権限と責任を共有する。と言う事なのだが、これは言うに易く行うに難しで、実際今は程遠い。この問題は2つ有りその1つの一番の言い例が日本郵政の社長人事であったろう。政権交代前は民間人からと言う事で西川善文三井住友フィナンシャルグループSMFG代表取締役社長から日本郵政公社総裁そして日本郵政の初代社長に就任したが、政権が変わると民主党は西川社長を更迭し齋藤次郎元大蔵省事務次官を据えた。これに自民党はじめ野党が天下りだとしてこぞって反対した。これなんぞは政治主導=天下りと解釈された良い例である。さすれば天下りの定義?は何ぞやとなるので説明したい。先ほどの民間会社の日本郵政の社長人事に齋藤次郎元大蔵省事務次官を据えたのは、そもそも民主党天下り=悪と言う野党時代の主張と矛盾?ではないのかと言う事なのである。これは天下りそのものが悪いのでなく、定年退官後に仕事の対価以上の法外な報酬と短期間の在籍での高額退職金を受け取るのが駄目なのであると言う事が曲げて解釈されているのである。官僚の高い頭脳は利用すべきだしそれをしない損失も大きいのである。いわゆる適正な労働対価はむしろ歓迎すべき事である。これを皆さん再確認すべきと思う。

 もう1つは予算措置の問題である。要するに前年度対比何%削減と言うような手法はとらず積み上げ方式である。とにかく官僚的考えは前例を重視し新しい事に踏み込めにくい、硬直化してる。だから簡単に前年度比いくら?的考えになる。だから財務省主導と言われる。民間会社と同じように何にいくら必要と言う考え方である。そういえば必ず野党は予算が収まら無くなると言うだろう。だからこその政治主導で優先順位をつけて大プロジェクトを隔年行使的手法をとる。ところが今の官僚主導だと優先順位で落とされた省庁のメンツと顔を立てなければならないために、流行の特別枠的になり元の木阿弥と化す。これが官僚主導の弊害なのである。

 故にこの財政不足の折、権利・権限による政治主導の確立をし、それの責任を明確化してこその政治に戻す努力が今こそ必要なのである。
 
 
「イ・サン」あらすじ
(NHKBS2毎週日曜21:00―22:00 NHKBSh毎週金曜22:00―24:00 2話)
 1694年から1800年にかけての話である。李氏朝鮮第22代国王である正祖(チョンジョ)ことイ・サンを主人公とした物語である。朝廷内の派閥争いや当時の朝廷内の機関である図画署(トファソ、主に朝廷内で起きた行事を絵で表すための部署)などにスポットを当て、サンの即位を阻止しようとする陰謀、即位後も常に命を狙われつつ、政治の改革に着手するサンの波乱に富んだストーリーが展開される。サンの父はサンの祖父であり李氏朝鮮第21代国王でもある英祖(ヨンジョ)の後継であったが、朝廷内の派閥の陰謀により刑死させられた結果、サンが英祖の後継となる。当時の朝廷内は老論派(ノロン派)と呼ばれる派閥(特権階級)が重きをなしており、老論派と対立する少論派(ソロン派)および南人派(ナミン派)を支持するサンは常に老論派から命を狙われることとなるが、幼少期に出会い友情を結んだパク・テスやソン・ソンヨン、父が重用していた忠臣などの助けにより、朝廷内の誤った慣習を撤廃させ、当時の政策に改革を加えるなど、自身の理想とする政策を立案、実行する他、派閥を問わず能力のある者を登用し、朝鮮末期文化に華を開かせた。