政治の55年体制すなわち自民党の官僚依存体制には決して戻してはならない。これが私の現政治を語る上での鉄則である。
私は何かあれば、それを身近な物に例えて考えるクセがある。丁度今の国政を市役所と考えれば解かり易い。つまり国会は市議会で首相は市長だ。そして副総理は副市長であり、各省庁は各部局だ。
今回市長が辞任を表明し、市議会の最大会派の市長支持実力者も辞任したと言う事である。当然市政は混迷し、早く次期市長を決めねばならないが時間が掛かる。とすれば市三役は特別職だから当然市長と一蓮托生だから失職する。となればそこで一般職である各部局長が新市長決定まで司る事となるが、現実には特別職の副市長が新市長までの執行者となるのが通例だが、今回は例えと言う事で勘弁してもらいたいが、そう言う事である。
この際この官僚・公務員(市役所職員)の行動だが彼らは年功序列型の先輩・後輩のしきたりにどっぷりつかった、役人益の象徴である。決してでしゃばらないし、軍隊よろしく、上司には絶対といっていいほど逆らわない。前にも書いたが官僚・公務員とは?と聞かれれば言われた事は忠実に?ではない。言われれば自分の責任で処理しなければいけないから、責任をとらなくてもいいように考えるから真剣なのだ。決して真面目に仕事をしているのでは無い、責任を取らないように考えているから、真面目なのである。そして、悪い事をしなければ決してクビになる事は無い。だから、彼らには、責任と言う言葉、唯一それに尽きるのである。だからこそ前進的な新しい事、未知の世界と言うリスクを彼らは負わない、だから前例と言う言葉を好んで使う。この人種のこの特性を知らずに改革は無理なのである。それを鳩山さんは簡単に出来ると思い考えたのであろうが甘かった。それほどまで前政権党・自民党が常態化させてしまっていたのである。これを短期間でやろうとするとかなりの傷みが伴うし、本気でやろうとするなら本庁官僚・国家公務員全員を首切らなければ出来ない事なのである。だから改革しようとした自民党が軟着陸を考えた末に取り込まれて現在に至ってしまったのである。自民党は言った事は何でもやってくれる、つまり持ちつ持たれつの関係を築いた官僚・公務員機構と手を結んでしまったのである。だからこそ私は絶対政治・政権を自民党には渡してはならないと思っている。これは自民党内部で経験したからこそ思うのである。