自民党よ!どうした

歴史的大敗から半月が過ぎた。解散から選挙までと、ともに何か時間があり過ぎると言うか今回は、結果の余韻を多く感じられて私は満足している。ブログを立ち上げてから自公の権力にネガティブキャンペーンをはってきた私は、今何故か脱力感と言うか虚脱感に悩まされている。どうしてなのだろう。あれ程声を大にしてまるで自分の選挙の様に、反動キャンペーンを叫んで来たと言うに、こんな気持ちになったのは60年代のノンセクト学生運動を止めた時以来みたいだ。
 話を戻せば、現在の自民党は本当にどうしたのだろうか。ほんの半月前のあの選挙前のあの元気は何処へ行ったのだろうか。まるで生きてる屍のように野獣が牙を抜かれたかのようになってしまっている。何度も言うが我々決して民主党ありきではなかった。識者と同じように国の将来をおもんべく2大政党制への移行を要望せんがためであった。がしかし、これほどの惨敗を決するとはこれほどまでに国民に飽きられ、言ってみれば愛想をつかされたのだろう。このままいけば今の民主党は第2の自民党になりかねない。それを阻止するためにも、どうしても自民党には頑張ってもらい、常に政権の受け皿と成り得る勢力まで回復をしてもらわなければ困るのだ。
 この28日に投票が行われる総裁選に現在谷垣氏が名乗りを上げ、他に4~5人ほどが立候補の意思を示している。他に下馬評に挙がった中に私は不可解と思われる方が1人いる。名前を出して悪いが加藤紘一氏だ。彼は2000年、低支持率ながらも政権を維持する森喜朗に反発し、内閣不信任決議案提出時の本会議に欠席(いわゆる加藤の乱)して反旗を翻した。この時彼はネットの支持が国民の支持と勘違いし、永田町の非常識として今も語り草の筈だ。その彼がいくらかでもその気持ちを持っていたとは、私にとっては驚きの何者でもない。この期に及んでと思っている。
 自民党はここまで来れば、右派、左派、主流、反主流、リベラル、イデオロギー他云々等考え方を問わず、この壊滅的打撃を受けた状態を復旧する人を選ぶのが第1であり、そのためには1度初心に帰り国民と共に敗戦を検証する気持ちを持たねばならないし、その謙虚さが必要である。それを考えればおのずと答えは出る。
 昨今気になる記事を見た。もしかすれば自民党はこのままでは倒産しかねないとの事だ。その記事では自民党の直近の政治資金収支報告書によれば、2007年末の銀行からの融資残高は63億円あるそうだし、前年からの繰越分を除く収入(252億円)の3分の2は交付金に依存している。機関紙の発行など事業収入は5億円余り。党員らが払い込む党会費は10億円に過ぎない。つまり、選挙次第で増減が激しい交付金の衝撃を緩和できる自主財源を欠く危うい財務基盤だそうで、民間ではとうに不良債権の分類に入る。つまりは金融機関(りそな銀行)からすれば、融資するどころか貸し剥がししたい先の1番手だ。そう言う状況から考えるに新総裁になられるであろう御仁は党を立て直す前にまずこの問題が先かもしれない事を頭に入れて考えなくてはならない。現在野党として考えるなら理念より現実金銭問題で復興は無理かもしれない。
 それと余談だが、昨日政権の引継ぎで麻生首相と鳩山党首が会談した際、あくまでも私見だが、毎日新聞によれば麻生首相が鳩山党首に「進路を間違わずに」といったと聞いて思わず私は噴出した。敗軍の将が勝軍の将に言う言葉としては私は不適切と考えたからだ。どう考えるかはその人の自由だが私は「この後よろしくお願いする」とか「いつでも協力する」とかの儀礼言葉はで良かったと思うのだが、読者の皆さんはどうでしょう。